注目アイテム詳細

ミルトン・ナシメント50周年記念ライヴがCD/DVD化

Milton Nascimento
Milton Nascimento

ブラジル・ミナス・サウンドを象徴する世界的アーティスト、ミルトン・ナシメント。ミナス・ジェライスのインディペンデント・レーベルで初録音を残した1962年を起算として、2012年でプロ・ミュージシャンとしてのキャリア50周年を迎えた御大。そのメモリアル・ツアーとして敢行されたのが「ウマ・トラヴェシア-50周年記念ライブ」である。今回登場するのは、そのツアーから2012年11月25日リオ・デ・ジャネイロ公演の模様をCD/DVDで完全パッケージした、ミルトン・ファン必携のニュー・リリースだ。数多くの名曲を残してきたミルトンが、珠玉の自作品を綴る。1966年にエリス・レジーナが初めて歌った「CANCAO DO SAL」から、70年代に入り提唱したミナス音楽コミュニティ「クルビ・ダ・エスキーナ(街角クラブ)」に関わる傑作曲の数々を中心に、80-90年代の代表曲まで充実の全23トラックがずらりと演目に並ぶ。今もって瑞々しさを失わないそのメロディーから、ミルトン・ナシメント・ナンバーの普遍的な素晴らしさを改めて感じ入ることであろう。

そして、原曲の魅力を引き出した豊かなフル・バンドのサポートも絶妙だ。さらに注目は、ミルトンと旧知の仲であるゲストとの共演だ。キャリア初期の佳曲「VERA CRUZ」では、70年代にミルトン・サウンドの片腕として共演を重ねたピアニスト、ヴァギネル・チゾが流麗なピアノを披露。同じくミナス・サウンドの立役者であるロー・ボルジェスは、コミュニティの名を冠した究極のミナス美メロ作品「CLUBE DA ESQUINA No.2」、ローのヒット曲「NUVEM CIGANA」、そしてミルトン屈指のナンバー「NADASERA COMO ANTES」の3曲の共演でと、ソロでも1曲で魅せるハイライトだ。そして、ツアーのタイトル曲とも言える「TRAVESSIA」で締めくくられる構成...実に感慨深い。その容姿は若い頃に比べて相当の貫禄を感じさせるが、ミルトンの歌声の瑞々しさは衰えることがない。キャリア回顧的ステージという以上に、今なお新鮮な響きをもってファンの心に染み入る、歴史的ライブ。そのすべてを心から愉しみたい。


カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年09月02日 11:42