究極のナイジェリアン・ディスコ/ブギー音源がレーベル争奪戦を経て待望のCD化

Superfly RecordsやKindred Spiritsをはじめ、欧州では多くのコレクターやレーベルが数年前から、アフリカ各国のディスコ・ブギー・シーンに注目、今なお発掘が進んでいる。オークションではレアなアナログ盤が高値で落札され、既に“ナイジェリアン・ブギー”というジャンルまでもが確立するに至っている。そのサウンドは粗削りながら、USブギー・ディスコとは違う辺境ならではの剥き出しの感性とアフロなグルーヴが脈々と波打ち、ドス黒い音を求めるリスナーは一聴でぐいぐい引き込まれてしまう魅力に溢れている。そのアフリカ南部ザンビアから、70年代に数多くのアルバムを残しジミヘンとジェイムス・ブラウンのファンクを融合させた様なサウンドで一躍アフロ・サイケ・ファンクとしても傑出した存在感を持つWITCH。80年代に入り分裂、新たに若手ミュージシャンを迎え時代の流れに応じてEW & FやKool & the Gang辺りのディスコ/ファンク、そして隣国コンゴからのルンバ両方の影響を受け、独自の新しいスタイルへと変貌を遂げていった。彼等は80年と84年に今回CD化となる2枚のアルバムを少量プレス・リリースし、85年に解散してしまう。