伊福部昭の幻のバレエ音楽《プロメテの火》半世紀ぶりの復活!
伊福部昭 生誕100年(2014年)記念
伊福部昭:舞踊音楽《プロメテの火》
広上淳一指揮、東京交響楽団
[コロムビア COCQ-85045]
■「プロメテの火」は、伊福部と日本現代舞踊の礎を築いた舞踊家の江口隆哉が共同制作したもので、上田仁指揮の東宝交響楽団(現、東京交響楽団)により、帝国劇場(東京)で1950年に初演された。人間に火を与えたとされるギリシャ神話のプロメテウスの物語を題材に、人間の悩みや苦しみと希望を描いた作品で、戦後の混迷期にあった当時の日本人を勇気づけたといわれる。迫力ある美しい群舞などが大きな反響を呼び、川端康成の長編小説『舞姫』にも公演の様子が描かれている。1960年までの間に全国で100回近く上演されたが、その後は再演が途絶えていた。
■オーケストラの総譜は長年行方不明になっていたため、伊福部ファンの間では、「幻の作品」とされてきた同作品であるが、2009年に江口の関係者によってスコアが発見され、2011年以降、江口の門下生や研究者らによって、再演に向けた準備が進められてきた。(日本コロムビア)
【収録曲目】
伊福部 昭
①舞踊音楽 《プロメテの火》
②舞踊音楽 《日本の太鼓》 鹿踊(ししおどり)
【演奏】
広上淳一指揮、東京交響楽団
【ライヴ録音】
2013年5月27-28日、6月1日、ミューザ川崎