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ジンマンのライフワーク「マーラー・チクルス」の完結編! 円熟のエルスナー、グラハムをむかえた《大地の歌》登場

ジンマン指揮マーラー《大地の歌》

★絶賛を受けた「マーラー:交響曲全集」のアンコールにして真の完結編
ベートーヴェンの交響曲全集で世界的な名声を築いた名コンビ、ジンマン+チューリヒ・トーンハレの総決算として2006年~2010年の5年がかりで完成させ、「驚くべき《精確さ》と《内的欲求》の合一。未聴の音世界が展開」「曲そのものを味わうのにふさわしい名盤」「ジンマンのスコアへの透徹した視線を余すところなく再現」と絶賛を博した「マーラー:交響曲全集」のアンコール・リリースでありかつ真の完結編となる「大地の歌」がようやく登場します。
★「大地の歌」は、1908年に作曲された6楽章から交響曲ですが、テノールとアルト(またはバリトン)を独唱者に据えているため、オーケストラ伴奏の歌曲のような趣もあります。歌詞は、李白らによる唐詩に基づき、ドイツの詩人・翻訳家のハンス・ベートゲが自由に翻訳・編集した詩集『中国の笛』から選ばれています。中国の詩というエキゾティシズムを色彩的で甘美、かつ耽美的な音楽でいろどった傑作で、特に日本では早くからポピュラリティを獲得したマーラー作品でした。ジンマンにとっては今回が初録音ですが、「あらゆる音楽の中で最も重要な作品」「自分にとってこの曲ほど重要な作品を挙げることは出来ない」「この曲がなければこの世界はどれほどみすぼらしいものになっていたことか」と言葉を尽くして作品の重要性を強調しています。
★カップリングのブゾーニ「悲劇的子守歌」は、自分の母の死を受けてブゾーニが1909年に書きあげた作品で、弱音器付きの弦楽合奏(6本ずつのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)、フルート3、オーボエ1、クラリネット3、ホルン4に鐘、ハープ、チェレスタという独自の楽器編成と複調性が特徴の10分ほどの小品。マーラーが1911年2月21日、ニューヨーク・フィルの定期演奏会で世界初演した作品ですが、奇しくもこれがマーラーにとって生涯最後の指揮となった演奏会でした。ジンマンも2013年1月のN響定期で取りあげています。
★テノール独唱のクリスティアン・エルスナーは、オペラと宗教曲・歌曲の両面で活躍するドイツのテノールで、明解なディクションとリリックな声で特に宗教曲・歌曲における表現に秀でており録音も多数発売されています。「大地の歌」はF=ディースカウ指揮のオルフェオ盤以来2度目の録音。メッゾ・ソプラノのスーザン・グラハムは、アメリカを代表する円熟の名歌手。バロックや現代音楽でも活躍していますが、「大地の歌」は今回が初録音です。
★サウンドチェックにも使える!オーディオファイル面のアピール
マーラーの交響曲の演奏に必要な4管編成の100人を超す大編成のオーケストラは、オーディオファイルのSACDハイブリッドでのリリースに相応しいもの。ジンマン自身、マーラー解釈には「音の遠近感や空間性の再現が不可欠」と考えており、特にSACDマルチでの再生については、「家庭でマーラーの意図した音響を再現できる最適なメディア」と絶賛を惜しみません。ヨーロッパ屈指の音響効果を誇るチューリヒのトーンハレで、元デッカの優秀な録音技術陣と一体になってジンマンが作り上げるマーラー・チクルスの真骨頂といえるでしょう。
デイヴィッド・ジンマンは1936年ニューヨーク生まれ。オバーリン音楽院他で学び、モントゥーのアシスタントとして頭角を現わす。オランダ室内管、ロッテルダム・フィル、ボルティモア響のポストを歴任し、1995/1996年のシーズンよりチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者。多くのCD録音とともに、ヨーロッパ、合衆国、アジアへの演奏旅行を大成功に導いている。(Sony Music Japan)
★曲目
グスタフ・マーラー
1.交響曲《大地の歌》
I. 現生の愁いをうたう酒歌
II. 秋に寂しき人
III. 青春について
IV. 美しさについて
V. 春に酔う人
VI. 告別
フェルッチョ・ブゾーニ
2.悲劇的子守歌作品42[母親の棺に寄せる子守歌]
[演奏]
[「大地の歌」の独唱]
クリスティアン・エルスナー(テノール)
スーザン・グラハム(メッゾ・ソプラノ)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
指揮:デイヴィッド・ジンマン
[録音]2012年10月30日~11月1日、チューリヒ、トーンハレ
[プロデューサー]クリス・ヘイゼル
[サウンド・エンジニア&エディティング]サイモン・イードン
[CDマスタリング]アッバス・レコーズ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2013年12月27日 10:30