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「リコーダーのファースト・レディ」ミカラ・ペトリの新録音はドイツのバロック作品と母国デンマークの現代作品

ミカラ・ペトリ

★テレマン:リコーダーと通奏低音のためのソナタ全集
「バッハの大司祭」と呼ばれる、アメリカを代表するオルガン&チェンバロ奏者アンソニー・ニューマンと、「リコーダーのファースト・レディ」ミカラ・ペトリの対決…ではなく競演。この歴史的な瞬間に立ち会う喜びをお届けいたします。「忠実な音楽の師」に含まれるリコーダーソナタは、もともと家庭で手軽に楽しめる音楽をまとめた曲集ですが、中には驚くほど高度なテクニックを要する曲も含まれています。このリコーダー曲もそんな作品で、誰もが簡単に演奏できる(ような気がする)リコーダーがこんなにも独創的に使われているのは、まさに驚くばかりです。ペトリの演奏はバロック的な奏法よりもモダンの奏法に近いもので、音色にタメがなくストレートに伸びていくものであり、実はこの吹き方でこの曲を演奏することはとても困難なのです。またニューマンのハープシコードが即興的で柔軟で…。天才のひらめきを存分に味わえる1枚です。
【収録曲目】《忠実な音楽の師より》1-3.ソナタ ヘ長調 TWV41:F2/4-7.ソナタ 変ロ長調 TWV40:111/8-11.ソナタ ヘ短調 TWV41:f1/12-15.ソナタ ハ長調 TWV41:C2/《音楽の練習帳より》16-19.ソナタ ニ短調 TWV41:d4/20-22.ソナタ ハ長調 TWV41:C5
【演奏】ミカラ・ペトリ(リコーダー)/アンソニー・ニューマン(ハープシコード)
【録音】2013年2月14日 NY ベドフォード,聖マシュー教会


★アクセル・ボルプ・イェルゲンセン:リコーダー作品集
デンマークの現代作曲家の一人、イェルゲンセン(1924-)のリコーダー作品集です。彼の名前はデンマーク以外ではほとんど知られていませんが、その才能の閃きはこのアルバムを少し聴いただけでも明らかになることでしょう。ここには彼の全リコーダー作品が収録されています。なぜペトリが彼の作品を取り上げたかというと、実は彼女の弟子であり、30年来の親友、共演者でもあるエリザベス・セリンがイェルゲンセンの娘であり、ペトリは彼女を通して、イェルゲンセンの作品を知り、その特異な世界に魅せられたのです。独学で作曲を学んだという彼の音楽。これは有機的な音の結びつきと、ある種の官能的な美しさを孕んだもの。独奏作品はもちろんのこと、パーカッションやハープシコードとの音色の絡みには、スリリングな面白さが溢れています。
【収録曲目】1.リコーダーとパーカッションのための「Periphrasis」 Op.156(1977/1993-94改編)/2.テナー・リコーダーのための「Nachtstuck」Op.118-1(1987)/3.独奏ソプラノ・リコーダーのための「Architraves」Op.83(1977)/4.ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Zwiegesprach」Op.131(1988-89)/5.独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「Birds Concert」Op.91-9(1995)/6.ソプラニーノ・リコーダーとハープシコードのための「Fantasia」Op.75(1975/1986-88改編)/7.独奏トレブル(アルト)リコーダーのための「Pergolato」Op.183(2011)/8.独奏ディスカント(ソプラノ)リコーダーのための「Notenbuchlein」Op.82(1977-79)
【演奏】ミカラ・ペトリ(リコーダー)…1.3.5.7/エリザベス・セリン(リコーダー)…2.4.6.8/イングリッド・ミュフーィ(ハープシコード)…4.6/ゲルト・モーテンセン(パーカッション)…1
【録音】1988年 デンマーク放送…2.6.8/1990年 Olstykke教会…4/2013年7月 スタジオ録音…3.5.7/2013年9月 スタジオ録音…1

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年01月16日 13:30