ヤンソンス&バイエルン放送響ライヴ! ベルリオーズ《幻想》 ヴァレーズ《イオニザシオン》
古典派からロマン派、そして近現代。この3つの時代、それぞれの転換期に位置する2つの作品。これをヤンソンスが鮮やかに描き出しました。ベルリオーズの「幻想」は、大好評となったベートーヴェンの交響曲全集とはまた一線を画した解釈であり、この曲の持つ雑多な雰囲気と溢れ出る狂気を見事に捌きながら、全体をきっちりと纏め上げています。もちろんヤンソンスらしい「あくの強さ」も健在。第1楽章から、フレーズの歌わせ方やデュナーミク処理などの細かい点まで、恐ろしいまでに考え抜かれたヤンソンス節が炸裂します。かたやヴァレーズの「イオニザシオン」は13人の奏者によるパーカッション・アンサンブルのための音楽で、ロマン派から近現代への橋渡しとなる作品として知られています。複雑なリズムの交錯から得られる一種妖艶な雰囲気は、まさしくサバトを思わせるもの。2つの曲の演奏時期は全く違うのですが、こうして並べて聴いてみると、思った以上にしっくり来ることにも驚きです。音楽に対するヤンソンスの姿勢のぶれのなさにも感服するばかりです。(ナクソス・ジャパン)
1-5.エクトル・ベルリオーズ(1803-1869):ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 <第1楽章:夢,情熱/第2楽章:舞踏会/第3楽章:野の風景/第4楽章:断頭台への行進/第5楽章:魔女の夜宴の夢>/6.エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):ヴァレーズ:イオニザシオン
演奏: バイエルン放送交響楽団/マリス・ヤンソンス(指揮)
録音 2013年3月7.8日 ライブ録音…1-5, 2010年7月1.2日 ライブ録音…6 ミュンヘン・フィルハーモニー ガスタイク
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年02月06日 18:30