イスラエル俊英ベーシスト、オメル・アヴィタル新作
イスラエル出身者としてのルーツをめぐる音楽と、ジャズとの揺るぎない融合!
オメル・アヴィタル満を持してのスタジオ録音新作『New Song』が到着!
今やNYのシーンを語る時、避けては通れないというほど、才能あるアーティストが生まれるイスラエル。アビシャイ・コーエンと共に、イスラエルの2大ベーシストとして語られるオメル・アヴィタルのニュー・アルバム。
全曲、哀愁を帯びたメロディと、ドラマティックな展開に胸を熱くすること必至のオメルの楽曲。ユダヤ音階とリズムによるオープニングのピアノ・イントロからそそられてやみませんが、アフリカ的な鼓動も想起させるパーカッションのリズムに、早くも1曲目“Hafla”から興奮の坩堝。めくるめくリフにメンバーたちのコーラスが重なる曲“Tsafdina”には郷愁をそそられ、アブドゥラ・イブラヒム、アーマッド・ジャマルの世界さえも想起させる壮大な曲“Sabah El-Kheir(Good Morning)”には神々しさを覚え、骨太という言葉さえ軽く思えてしまうようなズッシリとしたベースと地に響き渡るようなパーカッションを核に5人が最高のグルーヴを聴かせる曲“Maroc”あり…。しかし圧巻はユダヤ音階とコンテンポラリー・ジャズの語法がガッシリと融合した“New Middle East”。ヨナタン・アヴィシャイが繰り出すコブシがきいたリフに、哀愁極まるアビシャイのトランペット、そして、劇的な展開を辿って熱く炸裂する面々の演奏はコール・アンド・レスポンス的な応酬をへてクライマックスへ。そこには、これ以上にない哀歓が…。ピアノとドラムには〈Third World Love〉の2人に、コーエン兄弟のアビシャイ、〈Anzic〉レーベルの諸作でも素晴らしい演奏を聴かせてくれるジョエル・フラームと100%オメル人脈と言える面々による完璧なスタジオ録音盤!
ボーダレスになって個性が薄れつつある現代に一石を投じる2010年代の1枚!真のインターナショナルな表現とは?という問いにも答えてくれる重要作品です。
【パーソネル】
Omer Avital(b)、Avishai Cohen(tp)、Joel Frahm(ts)、Yonathan Avishai(p)、Daniel Freedman(ds)
【収録曲】
→オメル・アヴィタル『New Song』試聴音源はこちら(外部サイト)
1. Hafla
2. New Song
3. Tsafdina
4. Avishkes
5. Sabah El-Kheir (Good Morning)
6. New Middle East
7. Maroc
8. Ballad For A Friend
9. Bedouin Roots
10. Yemen Suite
11. Small Time Shit