19世紀末の濃密な響きが甦る! フォーレ四重奏団とジモーネ・ケルメスによるR.シュトラウス&マーラー/ピアノ四重奏曲と歌曲集
著しい成長と幅広い活動が注目を集めるフォーレ四重奏団の最新録音がソニークラシカルから登場します。カールスルーエ音楽大学卒の、エリカ・ゲルトゼッツァー(Vn), サーシャ・フレンブリング(Va), コンスタンティン・ハイドリッヒ(Vc), ディルク・モメルツ(P)で結成され、敬愛するガブリエル・フォーレに因んでその名を冠した名四重奏団です。珍しい常設のピアノ四重奏団でもあり、アルゲリッチも絶賛しています。「室内楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性のもっとも真正な表現なのです」と語っているとおり、モメルツの流麗なピアノを中心に、清新なロマンティシズムにあふれた演奏は世界中で高い評価を得ています。フォーレ四重奏団のソニークラシカルへのデビューとなるこのアルバムでは、今年生誕150年を迎えるR・シュトラウスの若書きの大作ピアノ四重奏曲をメインに据え、シュトラウスと親交のあったマーラーのピアノ四重奏曲、そしてこの二人の作曲家の歌曲も収録して、19世紀末の後期ロマン派の濃密な響きを蘇らせるのがコンセプト。シュトラウスとマーラーのピアノ四重奏曲は、それぞれ21歳, 16歳の時の若い時期の習作的作品ですが、後期ロマン派の濃厚なロマンティシズムに彩られ、世紀末の雰囲気が強く感じられる作品です。8曲の歌曲は、ディートリヒ・ツェルナーによるピアノ四重奏伴奏用の編曲版。ドイツを中心にヨーロッパで絶賛されているソプラノ、ジモーネ・ケルメスが、持ち前の表現力溢れるドラマティックな歌唱を披露しています。
【収録予定曲】
リヒャルト・シュトラウス:ピアノ四重奏曲ハ短調Op.13、ツェツィーリエOp.27-2、夜 Op.10-3、明日の朝Op.27-4、献呈 Op.10-1、ひそやかな誘いOp.27-3、万霊節 Op.10-8
マーラー:思い出、美しきトランペットが鳴り響くところ、ピアノ四重奏曲イ短調
【演奏】フォーレ四重奏団, ジモーネ・ケルメス(Sp)
【録音】2013年11月, イタリア、ドッビアーコ・マーラー・ザール
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年02月17日 17:00