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8.アントニン・ドヴォルザーク~「LFJ2014」10人の作曲家 

LFJドヴォルザーク

毎年、恒例となりました「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」。2014年のテーマは10回記念「祝祭の日~Jours de Fêtes~」。
10人の作曲家たちが10回目を祝うパーティに集まる、ことをルネ・マルタンはまず考えました。そして付けられたのが「Jours de Fêtes(ジュール・ド・フェット)」というタイトル。「Fêtes」は「Festival=祝祭」を意味し、「Jours」は「La Folle Journée」の「Journée」と同じく「日」を意味します。
これは、フランスの映画監督・俳優であるジャック・タチのコメディ映画「Jour de Fête(邦題:のんき大将脱線の巻)」から引用したもの。コミカルで、観ると幸せになるイメージをルネはそこに重ねたのです。1949年の公開当時、本作はモノクロ上映でしたが、実はフランス最初の長編色彩映画として撮影されていました。その革新性も、ルネ・マルタンを刺激したのかもしれません。また、フランスで若者が「フェット(Fête)しよう」と使うときは「パーティしてはじけよう」という意味があります。
10回目を迎える「熱狂の日」。ぜひ一緒にフェットしましょう!(東京国際フォーラム)
ルネ・マルタンが紹介する10人の作曲家たち 8
生まれ故郷の魅力を音楽で伝える観光ガイド
アントニン・ドヴォルザーク
クラシックは貴族など上流階級のもの、と思っている方はドヴォルザークの音楽を聴いてみてください。ボヘミア(現在のチェコ)に生まれた彼は農民たちの音楽や舞曲を愛し、自分の作品にその味わいを生かしました。そのためチャイコフスキーらと並んで「国民楽派(民族楽派)」のリーダーとなった彼は、今でもチェコの誇りとして親しまれているのです。大地へしっかりと根を張ったような音楽から聞こえる彼の祖国愛は、きっと皆さんにも感動を与えてくれるでしょう。そうしたドヴォルザークの友人は、同じ故郷の先輩であるスメタナ。感動的な「モルダウ」の作曲者として有名ですが、私たちを彼らの国へと連れて行ってくれるはずです。
演奏される曲目
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95《新世界より》
同:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
同:静かな森Op.68-5
同:4つのロマンティックな小品
同:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.57
同:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90《ドゥムキー》
同:弦楽五重奏曲ト長調Op.77
同:ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
同:スターバト・マーテル、ほか

カテゴリ : ニュース

掲載: 2014年02月24日 18:30