10.ジョージ・ガーシュウィン~「LFJ2014」10人の作曲家
毎年、恒例となりました「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」。2014年のテーマは10回記念「祝祭の日~Jours de Fêtes~」。
10人の作曲家たちが10回目を祝うパーティに集まる、ことをルネ・マルタンはまず考えました。そして付けられたのが「Jours de Fêtes(ジュール・ド・フェット)」というタイトル。「Fêtes」は「Festival=祝祭」を意味し、「Jours」は「La Folle Journée」の「Journée」と同じく「日」を意味します。
これは、フランスの映画監督・俳優であるジャック・タチのコメディ映画「Jour de Fête(邦題:のんき大将脱線の巻)」から引用したもの。コミカルで、観ると幸せになるイメージをルネはそこに重ねたのです。1949年の公開当時、本作はモノクロ上映でしたが、実はフランス最初の長編色彩映画として撮影されていました。その革新性も、ルネ・マルタンを刺激したのかもしれません。また、フランスで若者が「フェット(Fête)しよう」と使うときは「パーティしてはじけよう」という意味があります。
10回目を迎える「熱狂の日」。ぜひ一緒にフェットしましょう!(東京国際フォーラム)
ルネ・マルタンが紹介する10人の作曲家たち 10
フレッシュで楽しいアメリカの響きが聞こえる
ジョージ・ガーシュウィン
今年「ラ・フォル・ジュルネ」の故郷であるフランスのナントでは、20世紀のアメリカ音楽をテーマに取り上げました。私はここからも一人の音楽家を招待し、皆さんへご紹介したかったのです。アメリカのシンボルでもあるガーシュウィンは、クラシックとポピュラー音楽の間に素敵な橋を架けてくれた作曲家です。向上心を失わない努力家だった彼は「もっと素晴らしい音楽を書きたい!」と決心し、ラヴェルやシェーンベルクなど有名な作曲家に弟子入りを志願します。しかし誰もが彼の個性と才能を認めていたので「今さら入門の必要なし」と答えました。有名な教育家だったナディア・ブーランジェもその一人。ガーシュウィンの友人として、東京にもお招きしましょう。
演奏される曲目
ラプソディー・イン・ブルー
3つの前奏曲、ほか
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掲載: 2014年02月24日 19:30