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コパチンスカヤ来日記念2題~公演曲のプロコフィエフと現代作曲家マンスリアン作品

モルドヴァ出身のヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤが2014年6月、NHK交響楽団の招きで来日。これに合わせ、公演曲のプロコフィエフ(Avex)と現代作曲家マンスリアン作品(ECM)という2枚のCDがリリースされます。

メイキング映像(コパチンスカヤの演奏&コメント入り)

前作「バルトーク、エトヴェシュ、リゲティ:ヴァイオリン協奏曲集」(AVCL-25766/7)が英「Gramophone」誌の年間ベストディスクに輝いたコパチンスカヤ。小柄で可憐な容姿からは想像もつかない大胆かつ鮮烈なパフォーマンスは「ヴァイオリンの世界を変えるかもしれない才能」と称賛されています。2014年6月にNHK交響楽団の招きで来日するのに合わせて最新CDをリリース。しかも公演曲目のプロコフィエフ第2番を収録し、バックは今をときめくロンドン・フィル音楽監督のユロフスキとあっては大注目。そして、どんなに大きな期待さえも超えてしまう、強烈な演奏! ストラヴィンスキーも作曲者が書かなかったカデンツァをコパチンスカヤが自作して披露。これまた圧巻です。
1.ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲
2.コパチンスカヤ:ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲用のカデンツァ
3.プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調 Op.63
パトリシア・コパチンスカヤ(Vn)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴラディーミル・ユロフスキ(指揮)
【録音】2012年
AVEX AVCL25824

コパチンスカヤらが奏でる、創造性あふれる作品
アルメニアを代表する現代音楽作曲家ティグラン・マンスリアン(1939-)の75歳を記念した新録音は室内楽のための作品集。いずれの作品でも息のむような独自性の高い音世界が展開されています。マンスリアンの美学を端的にいうと、1つ1つの音が全てあるべき場所にあること。作曲の感性は音に本来備わった潜在的な力に沿って生まれてくるものだ、とヴォルフガング・サンドナーはライナー・ノーツの中で述べています。ここ30年の間にマンスリアンの音楽は変化してきてはいるものの、根本にある審美眼は一貫している、と。1977年モルドヴァ生まれの鬼才ヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤと、ドイツの現代音楽チェロのアニャ・レヒナーが、マンスリアンの自由な創造性をしなやかに演奏しています。
マンスリアン
1.二重協奏曲 (ヴァイオリン、チェロと弦楽オーケストラのための)
2.ロマンス (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
3.Quasi parlando (チェロと弦楽オーケストラのための)
5.4つの厳粛な歌 (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
パトリツィア・コパチンスカヤ(Vn) アニャ・レヒナー(Vc)
カンディダ・トンプソン(指揮) アムステルダム・シンフォニエッタ
【録音】2012年10月, アムステルダム・ムジークへボウ
ECM 481667

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年03月25日 17:00