ブニアティシヴィリの3枚目のソロ・アルバムは「マザーランド」と題された待望の小品集!
© Esther Haase/Sony Classical Int.
1987年グルジア生まれのカティア・ブニアティシヴィリのソニー・クラシカルへの3枚目のソロ・アルバムは、「マザーランド」=「故国」と題された待望の小品集です。とはいってもこだわりのカティアらしく、これまでの小品集やアンコール・アルバムとは一線を画し、生まれ育った故国への強い思い、そして生と死の永遠の輪廻をテーマにコンパイルされています。バッハからペルトまで、またブラームスからカンチェリまで、子守歌、郷愁を誘う曲、民謡、追悼の曲・・・など作風も時代もさまざまながら、いずれもカティア・ブニアティシヴィリという一人のアーティストにとって重要な意味合いを持つ17の小品が選ばれているのがポイント。陽気で幸福な気分に満たされたドヴォルザークのスラヴ舞曲第2番と憂愁に閉ざされたグリーグの「郷愁」、優美なメンデルスゾーンの「失われた幻影」と内省的なリストの「子守歌」、といったコントラストの妙や、ショパンの練習曲やブラームスの間奏曲とペルトやリゲティの作品が同居していることの不思議さなど、カティアのパーソナルな心情の吐露とも思える1曲1曲を多層的に味わうことのできるアルバムとなっています。
【収録予定曲】
1:J・S・バッハ(エゴン・ペトリ編):『カンタータ第208番』~アリア「羊は憩いて草を食み」/2:チャイコフスキー:『四季』Op.37b~「10月」/3:メンデルスゾーン:『無言歌 嬰ヘ短調Op.67-2「失われた幻影」』/4:ドビュッシー:『月の光』/5:カンチェリ:『When Almonds Blossomed,』/6:リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』~第7番/7:ブラームス:『3つの間奏曲』Op.117~第2番 変ロ短調/8:リスト:『子守歌』S.198/9:ドヴォルザーク:『スラブ舞曲集Op.72』~第2番 ホ短調/10:ラヴェル:『亡き王女のためのパヴァーヌ』/11:ショパン:『練習曲集』~嬰ハ短調Op.25-7/12:スクリャービン:『練習曲集』~嬰ハ短調Op.2-1/13:D・スカルラッティ:『ソナタ ホ長調K.380』/14:グリーグ:『抒情小曲集Op.57』~第6番「郷愁」/15:トラディショナル(ブニアテシヴィリ編):『Vagiorko mai / Don't You Love Me?』/16:ヘンデル(W・ケンプ編):『組曲ト短調HWV.439』~メヌエット/17:ペルト:『アリーナのために』
【演奏】カティア・ブニアィティシヴィリ(P), グヴァンツァ・ブニアティシヴィリ(トラック9ピアノ連弾)
【録音】2013年4月, ベルリン、イエス=キリスト教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年03月28日 19:30