エリック・リード快心の1作!最高のメンバーで奏でるモンク集
エリック・リード快心の1作!
最高のリズム・セクションによって、新しい命を吹き込まれるモンク楽曲。トリオ(5曲) カルテット(4曲)、ヴォーカル曲1曲の痛快作!
ここの所、セロニアス・モンクをテーマにした作品に取り組み続けているリード。楽曲へのアプローチも自在になっている様子で、本作はまたメンツも強力!
当代を代表するドラマー、グレッグ・ハッチンソンに、今やパット・メセニー〈Unity Band/Group〉のベーシストでもあるベン・ウィリアムスがガッチリとバックを固めるのですから文句のない布陣です。
しなやかにスウィングするリズム、それでいて強靭なサウンド!アップテンポのリズムに乗って、鍵盤の上を飛びまわるようにフレーズを繰り出すオープニングから、作品のセンスの良さが充溢!モンクの名曲自体が永遠不滅のものをもっていると言えますが、ストレートでいてアグレッシヴな攻めを感じさせるリズムにより、楽曲も新しい命を吹き込まれたよう。そこには、伝統と今がヴィヴィットに交錯します。
基本ピアノ・トリオを核にし5曲はトリオでの演奏で、4曲でシーマス・ブレイクをフィーチャー。1990年代からNYのシーンで独自の場を築くシーマス・ブレイクも、充実のトリオをバックに、ダイナミックにブロウ!
また1曲はヴォーカルをフィーチャーし、古き良き時代の薫りをミックス。そんな楽曲の構成も、よく練りあがっています。
力強く、しかしユニークなラスト・ナンバーを聴き終わった後には、得もいえない感覚が!1980年代以降の才能が結束して出来た現代の傑作モンク集!お薦めです。
【パーソネル】
Eric Reed(p)、Ben Williams(b)、Gregory Hutchinson(ds)
Seamus Blake(ts)、Charenee Wade(vo)
【収録曲】
1. Thelonious
2. Work
3. Reflections
4. Evidence
5. ‘Round Midnight
6. Nutty
7. Gallop's Gallop
8. Pannonica
9. Dear Ruby (Ruby My Dear)
10. Ba-Lues Bolivar Ba-Lues-Are