香港の巨星・ジョニー・トー監督作『ドラッグ・ウォー/毒戦』
毒には、毒を見舞え。
巨大麻薬組織に挑む中国公安警察の極秘潜入捜査を、初めて香港映画界が赤裸々に描いた緊張感120%のサスペンス・クライム・アクション!
「エレクション」(2005)、「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」(2009)と、カンヌ映画祭のコンペ部門に2度も正式出品されている香港の名匠・ジョニー・トー。香港フィルム・ノワールの特徴あるテイストに、今回はアクションもふんだんに盛り込まれた快心作!香港映画としては扱いにくい、中国公安警察。この難物をあえて舞台に選び、挑戦的に製作した作品!薄氷を踏む凄絶な薬物潜入捜査の、迫りくるサスペンス感。危険を顧みない潜入捜査。刑事なのか、組織なのか、演技なのか、裏切りなのか…。緻密に組み立てられたストーリー展開は、観るものを釘付けにする。
『コネクテッド』『エレクション』のルイス・クーと、捜査のためには手段を選ばない刑事・ジャンを演じる『モンゴル』『花の生涯~梅蘭芳~』のスン・ホンレイ。トーが共同監督を務めた『強奪のトライアングル』では、ともに危機に巻き込まれる仲間を演じた2人が、本作では互いに協力しながらも、息詰まる頭脳戦を繰り広げていく!
<ストーリー>
爆発事故があったコカイン製造工場から車で逃亡した後、衝突事故を起こし、病院に担ぎ込まれた香港出身の男・テンミン。中国公安警察の麻薬捜査官・ジャン警部は、彼が麻薬取引に大きく関わっていると察し、死刑と引き換えに捜査協力を要請する。かくして、テンミンはジャン率いる捜査チームとともに、黒社会の大物相手に架空取引を仕掛けることになる。だが、その極秘潜入捜査によって、中国全土だけでなく、香港・韓国・日本をも巻き込んだアジア麻薬シンジケートの存在が明らかになる…。組織壊滅のため、危険を顧みることなく、不眠不休で任務に挑む、ジャン率いる潜入捜査官たち。そして、その言動が謎で、敵か味方か分からない男・テンミン。両者の息詰まる心理戦が繰り広げられるなかで現れる、クセ者揃いの取引相手。そして、彼らにとって最大の敵となる、“香港の七人衆”とは何者なのか?
<キャスト>
ルイス・クー スン・ホンレイ クリスタル・ホアン ウォレス・チョン ラム・シュー
<スタッフ>
製作総指揮:リウ・ヤンミン グ・グオキン ヤン・シャオミン
製作:ジョニー・トー ワイ・ガーファイ
監督:ジョニー・トー
脚本:ワイ・ガーファイ ヤウ・ナイホイ リケール・チャン ユ・スィ
撮影:デヴィッド・リチャードソン
音楽:グザヴィエ・ジャモー
アクション監督:イー・ティンフォン