〈MURO×Free Soul〉!夢のコラボ盤をタワレコ独占発売
20周年でますます盛り上がる、橋本徹(SUBURBIA)監修のコンピレーション・シリーズ「Free Soul」から究極の企画盤が登場!日本が世界に誇る「King Of Diggin'」ことMUROが、Free Soulの名曲たちをセレクト&ミックスするという夢のコラボが実現!Free Soulシリーズ初のDJミックス盤でもある、記念すべきこの企画盤をタワーレコード限定発売!70年代を中心とする楽曲で構成されるこのミックス、Free SoulクラシックスからMUROのセンスで掘り起こされた楽曲まで、日本の音楽史に残るアルティメイトな仕上がり!
【収録曲】
01. Hang On In There / MIKE JAMES KIRKLAND
02. Elevate Our Minds / LINDA WILLIAMS
03. We Gettin' Down / WELDON IRVINE
04. Feel Good To Ya / THE LEWIS CONNECTION
05. Chicango (Chicago Land) / BILLY WOOTEN
06. Due Consideration / TED COLEMAN BAND
07. Everybody Disco (Part One) / TIMELESS LEGEND
08. I Wouldn't Change A Thing / COKE ESCOVEDO
09. I Just Can't Say Goodbye / TOUCH OF CLASS
10. What Does It Take (To Win Your Love) / HEARTS OF STONE
11. If I Could Give You The World / HEARTS OF STONE
12. Get A Good Feeling / THE BRIEF ENCOUNTER
13. Just One Moment / THE BRIEF ENCOUNTER
14. Panama / ROY PORTER SOUND MACHINE
15. Inner City Blues / REUBEN WILSON
16. Sweet Sister Funk / RAMON MORRIS
17. No Trouble on the Mountain / RICHARD GROOVE HOLMES
18. Out On The Town Tonight / ROY PORTER SOUND MACHINE
19. The Silence That You Keep / MILTON WRIGHT
20. The Cream Is Rising To The Top / CHOCOLATECLAY
橋本徹 (SUBURBIA) コメント
King Of Diggin'によるFree SoulミックスCD、この企画を聞いたときは、「スゲエー」と声を上げてしまいました。
Free SoulとDiggin'シリーズは、熱心なファンやリスナー同士も相互乗り入れしているように感じていましたから、待望、満を持して、と言っていいでしょう。
もう15年以上前になりますが、MUROくんと楽しくDJできたのは懐かしい思い出です。
当時からその選曲に、テイストは微妙に違っても、どこか親密なシンクロ感を抱いていました。
きっと音楽への過剰な(?)接し方、愛し方という部分が近いのかもしれません。
最強のダブルネームと言っていい『Diggin' Free Soul』、100%オススメです!
橋本徹(SUBURBIA)
MUROコメント
P-VINEの音源を多めに選曲しながら、当時の自分の思い描いていたFREE SOULを表現させて頂きました。
ぜひ皆さんにお聞き頂ければと思います。
MURO
橋本徹(SUBURBIA)×MURO
Diggin’ Free Soul 発売記念スペシャル・インタヴュー
──橋本さんとMUROさんのファースト・コンタクトについて教えてください。
橋本:マイクロフォン・ペイジャー「Two Night」ですね。「リマインド・ミー」×「インピーチ」、Free Soulじゃん、と思いました。実際に顔を合わせたのは、その後にDJパーティーで、だったと思います。
MURO:Organ barでお会いしたのが一番最初だったと思いますね。
──Free SoulとDiggin'シリーズは、お二人がソウル・ミュージックをリスナーに再提示してきたムーヴメントを象徴する言葉ですが、橋本さんにとってFree Soulの定義を言うとすればどういったものになりますか。
橋本:自分の好きな音楽、趣味性や快感原則に素直に、どこまでも自由にソウル・ミュージック周辺を掘り下げていくことかな。
──では、同じくMUROさんにとってDiggin’シリーズの定義とは?
MURO:グルーヴィーでメロウな生音、さらには音楽の奥深き追求ですね。
──そして、その二つが重なる部分、または明らかに異なる部分はどういったものとお考えでしょうか。
橋本:重なる部分は、音楽的にはグルーヴィー&メロウ、メンタル的には反骨精神ということに尽きるんじゃないでしょうか。それと日常や生活の中で機能してくれる音楽、ということも。異なる部分はやはり、Diggin’にはBボーイ的なマインドやユーモアを感じますね。ジャケットの美意識なんかに違いが象徴的にあらわれてますよね。
MURO:うまく表現できていないかもしれませんが、にんにくが入っているかいないかというか……
──コンピレイションFree SoulシリーズとミックステープDiggin'シリーズをお互いチェックしていたと思われますが、その時々で思ったことや想い出などを振り返っていただければ。
橋本:90 年代に聴いた何枚かのDiggin’シリーズは、当時の僕でも眩しいくらい、ストレートな選曲の輝きが印象に残ってますね。僕の周りにも当然ファンがたくさんいました。面白いのは、若い男女のカップルで、男が女にFree Soulを教えて彼女が大ファンになり、やがて彼の方はMUROくん的なヒップホップ寄りの世界に惹かれていく、というケースが結構あったこと。何だか妙に納得できる、90 年代ぽいエピソードだと思います。身に覚えのある人、多いんじゃないかな。
MURO:お互いの作品に収録されたレコードの値段があがっていたので、いち早く収録されたレコードは買いにいきましたし、いち早く聴きたかったですね。
──橋本さんがジャミロクワイの20周年記念盤のライナーノートで、MUROさんが当時「Virtual Insanity」をかけていたことに言及されていましたが、そういった、音楽を介しての接点や共鳴を感じたエピソードは他にもあったのでしょうか。
橋本:90年代後半にMUROくんは何度かFree SoulのDJパーティーでゲスト・プレイしてくれたことがあるんですが、いつもレコードをプレゼントしてくれるんですよね。生活の一部としてレコードが挨拶がわりのようになっているのが良いなあと思いました。それと誰もが認めるディガーでありながら、DJをしているとざっくばらんに、気になる曲はすぐに訊いてくるんですね。その率直さと腰の低さが、世界最高峰のディガーを形づくっていることはぜひ強調しておきたいです。
MURO:コンピレイションCDとしてのFree Soulシリーズのリリースから、実店舗のカフェ・アプレミディへと繋げられたのには感動しました。
──Free SoulとDiggin'の初タッグが実現するというのは音楽ファンにとって大きな驚きと喜びとなりますが、お二人にとっての感慨もお聞かせ願えればと思います。
橋本:最初に企画を聞いたときは驚きましたが、やはり感慨深いですね。Diggin’シリーズは隣のクラスの遊び上手なイケてる連中、という感じだったから。誰よりも僕が聴くのを楽しみにしていたのかもしれません。
MURO:時が来た! まさにそんな感じです。
──ではMUROさん、今回の選曲/ミックスについてご紹介いただけますでしょうか。
MURO:P-VINEの音源を多めに選曲しながら、当時の自分の思い描いていたFree Soulを表現させていただきました。
──このインタヴューを読んでいる方は、音楽の接し方においてお二人に大きな影響を受けているリスナーが多いと思われますが、そんな方々に対して伝えたいこれからの聴き方や、そして若い次世代に対するメッセージがあればお願い致します。
橋本:Free Soulの根本にも通じることですが、既成概念や制約にとらわれず、自分の感じ方に忠実に、どんよくに好きな音楽に接していってほしいですね。それが僕らの音楽をとりまく環境を豊かにしていくことにもつながると思うので。
MURO:食わず嫌いをせずに、何でも聴いてほしいですね。ひとつでも多くの楽しみができてくれることを願います。