注目アイテム詳細

巨匠メータ&イスラエル・フィルのステレオ・ライヴ3タイトル

メータ&イスラエル・フィルのステレオ・ライヴ3タイトル

イスラエル・フィル自主制作レーベル「helicon classics」から、メータ30代後半~40代にかけてのライヴ音源が一挙3タイトル発売となります。ヘンデルのメサイアといった初登場レパートリーやシェーンベルクやレスピーギ、プロコフィエフと、色彩感豊かなメータの指揮にあった選曲となっています。
※ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。

ハーパーら粒ぞろいのソリストを迎えた1974年のジルヴェスター公演がCD化
メータ指揮の「メサイア」

オラトリオ「メサイア」は、巨大な合唱を扱った宗教的な荘厳さもさることながら、聖書からまとめられたテキストを通じて、キリストの生誕と死、そして復活をときに親しみやすく、ときにドラマティックに迫真を込めて描いているところに、ヘンデルの天才的なセンスが冴え亘り、そうしたわかりやすくセレモニアルな内容から、ユダヤおよびキリスト教圏のクリスマス・シーズンには欠かせない人気のプログラムともなっています。
メータがイスラエル・フィルを指揮して、ヘンデルの「メサイア」を演奏したアルバムは、1974年のジルヴェスター公演の模様を収めたもの。楽団の演奏史上いまも語り草といわれるこのライヴは、ソリストにハーパー、ホジソン、ティアー、ラクソンとイギリスを代表する世界的な顔ぶれたちを揃えていることに加えて、合唱も、フィラデルフィア市長とアメリカ合衆国国務省の肝いりで、1948年に結成されたシンギング・シティ・コア・オブ・フィラデルフィアの総勢100人を迎えるという、その陣容からもたいへん力の入ったものだったことがうかがえます。
また、メータ指揮の「メサイア」は正規リリースとしてはおそらく初登場となるレパートリーと思われるので、これはたいへん貴重な内容といえるでしょう。
※ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。

【曲目】
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
【演奏】
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
アルフレダ・ホジソン(メゾ・ソプラノ)
ロバート・ティアー(テノール)
ベンジャミン・ラクソン(バス)
シンギング・シティ・コア・オブ・フィラデルフィア
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
【収録】
1974年12月31日 テルアビブ、マン・オーディトリアム
(ライヴ・ステレオ)

メータ指揮イスラエル・フィルによるシェーンベルク:ペレアスとメリザンド、管弦楽のための変奏曲

メータとイスラエル・フィルにとって、両看板のマーラー演奏にも通じるシェーンベルクの代表的なオーケストラ曲2篇を演奏した興味深いアルバム。
交響詩「ペレアスとメリザンド」が1988年、「管弦楽のための変奏曲」が1975年にいずれもテルアビブのマン・オーディトリアムで行われたコンサートのライヴ音源からのCD化で、録音状態良好なステレオ収録というのもおおきな魅力となっています。
キャリアの初期よりメータが、実演とレコーディングの双方を通じて、シェーンベルク作品を好んで取り上げてきたのはよく知られています。ここでの2曲について、メータは「管弦楽のための変奏曲」を、1968年にロサンジェルス・フィルを指揮してデッカにセッション録音しており、「ペレアスとメリザンド」を1989年6月に同じイスラエル・フィルを指揮してソニーにセッションでレコーディングしていました。そのルーツゆえにイスラエル・フィルもまた、シェーンベルクを主要レパートリーのひとつに位置付けていて、やはりメータが指揮した「グレの歌」(2011年)と「淨夜」(2006年)のライヴ演奏(HEL029658)では、作品に寄せる互いの共感の深さもあって、熱気を孕んだ内容を聴かせていたことも思い起こされます。
※ブックレットおよびインレイは誤表記でモノラルとなっていますが、実際はステレオ録音です。

【曲目】
シェーンベルク:
1.交響詩「ペレアスとメリザンド」op.5
2.管弦楽のための変奏曲op.31
【演奏】
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
【収録】
1988年(1)、1975年(2)
テルアビブ、マン・オーディトリアム
(ライヴ・ステレオ)

メータ指揮イスラエル・フィル1979 年ライヴ
レスピーギ:「ローマの松」/プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より

メータがイスラエル・フィルとの一夜のコンサートで取り上げた、プロコフィエフの「ロメジュリ」、レスピーギの「ローマの松」「ボッティチェッリの3枚の絵」といったプログラムは、いかにもメータが得意とするところですが、意外にもこれまでカタログになかったレパートリーであり、その意味でもたいへん価値ある内容といえるもの。
収録がおこなわれた1979年といえばメータ43歳。思い切りのよい音楽づくりで迫力満点のサウンドを聴かせるアルバムを次々と発表して、おおいに名を馳せていた頃。
メータが乗りに乗っていたその時期に、抜群の相性のイスラエル・フィルを指揮して、色彩的で鳴りっぷりの良い名曲を取り上げた、三拍子揃ったステレオ・ライヴは、幸いアーカイヴの保存状態が良く音質も上々で、期待を裏切らない仕上がりとなっております。
(キングインターナショナル)

【曲目】
・プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」より5曲
 モンタギュー家とキャピュレット家/ロメオとジュリエット/百合の花を手にした娘たちの踊り/ジュリエットの墓の前のロメオ/タイボルトの死
・レスピーギ:交響詩「ローマの松」
・レスピーギ:ボッティチェッリの3枚の絵
【演奏】
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
【録音】
1979年6月23日 テルアビブ、マン・オーディトリアム
(ステレオ・ライヴ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年12月04日 18:08