ザ・ブルーハーツ30周年記念ベスト、バンドブーム関連作をご紹介
結成から30年、解散から20年たった今でも語り継がれるザ・ブルーハーツ。2015年2月4日、ファンから募ったリクエスト曲を参考に編まれたベスト・アルバム『THE BLUE HEARTS 30th ANNIVERSARY ALL TIME MEMORIALS ~SUPER SELECTED SONGS~』がリリース。完全初回生産限定盤は2枚のCDに彼らの楽曲を収録。もう1枚のCDはジャンルの枠を超えてザ・ブルーハーツに思いを寄せるアーティストが参加したトリビュート盤。さらに、DVDには収録曲の全ビデオクリップにEAST WASTE TOUR&HIGH KICK TOURのビデオパンフを収録。このビデオパンフはライヴ会場とファンクラブのみで限定販売されていた幻の映像です。
ザ・ブルーハーツが結成した1985年は、8月にNHKにて当時のロックバンドが巻き起こしていた熱狂の現象を取り上げた「インディーズの襲来」が放送され、雑誌「宝島」がインディレーベル「キャプテンレコード」を立ち上げるなど、いわゆるバンドブームが勃興した記念すべき年と言ってもいいでしょう。そんな80年代中期から90年代初頭まで日本のロックシーンに起こっていたバンドブームをザ・ブルーハーツとともに駆け抜けたバンドの作品をご紹介。
■X JAPAN『X JAPAN THE WORLD』
言わずと知れた、日本が世界に誇るヴィジュアル系の神的存在、X JAPAN初の全世界ベスト・アルバム。“Silent Jealousy”“紅”“ENDLESS RAIN”といったバンドブーム期の代表曲のほか、HIDEの追悼の為に書かれた幻の楽曲“Without you”をライヴ・ヴァージョンでCD初収録。
■ユニコーン『THE VERY BEST OF UNICORN』
前期バンドブームの顔役をブルーハーツとするなら、後期のそれはユニコーン。2009年に再結成をして、今も地道なペースで活動している彼らだが、バンドブーム当時を知る者の多くはユニコーンは再結成なんてするはずはないだろうな、なんて思っていたもので。本作は、そんな1993年の解散までに発表した名曲の数々を網羅したベスト盤。今聴くと、実にカラフルで、まさにバンドブームを体現していたバンドだったんだな、と思います。
■プリンセス・プリンセス『THE REBIRTH BEST~再会~』
バンドブームの中でも、その明るい華やかさを放ち続けた女性バンド(ギャルバン)、通称プリプリことプリンセス・プリンセス。彼女らの存在はほんとに大きく、少女たちにありのままに楽しく生きよう、というメッセージを強く発信していたと思う。ほんとに、名曲だらけ。
ほかに、ザ・ブルーハーツとともに前期バンドブームを牽引したBOΦWY、遂に活動再開を発表したケラ率いる有頂天、今なお一線で活動し続けるBUCK-TICKやエレファントカシマシ、ブルーハーツ以降のポップなパンクを展開したJUN SKY WALKER(S)、忌野清志郎による覆面バンドのザ・タイマーズなど、ほんとに数多くのバンドが当時のブームを作り上げました。ザ・ブルーハーツきっかけでこのシーンに興味を持った方も、当時手放してしまったあのレコードをCDで買いなおしたいという方も、いかがでしょうか。
掲載: 2015年02月03日 20:14