パーヴォ・ヤルヴィが示す新たなショスタコーヴィチの姿~カンタータ&オラトリオ集
今最も脂の乗った指揮者の一人であり、世界からも注目されるヤルヴィの期待の新録音。最近では、ロシア・ナショナル管弦楽団と『ショスタコーヴィチ:交響曲第7番』(Pentatone Classics)の録音を残していますが、この録音はエストニア国立交響楽団とのライヴ録音のものです。この「森の歌」は国家的植林事業をたたえる国策的作品で、目立って大衆的なスタイルによる作品です。ジュダーノフ批判の翌年に書かれ、作曲者としてはきわめて珍しいスターリンを崇拝する歌詞も含まれています。パーヴォの演奏は丁寧できめの細かいアプローチを透徹し、これまでにない新たな切れ味のある作品として見事に描き上げています。
(ワーナー・クラシックス)
【収録曲】
ショスタコーヴィチ:
1.カンタータ「ステパン・ラージンの処刑」Op.119
2.カンタータ「我が祖国に太陽は輝く」Op.90
3.オラトリオ「森の歌」Op.81
【演奏】
コンスタンティン・アンドレイエフ(テノール)
アレクセイ・タノヴィツキ(バス)
エストニア国立交響楽団
エストニア・コンサート合唱団
ナルヴァ少年合唱団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
【録音】
2012年4月18~20日 エストニア・コンサート・ホール(デジタル:ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年03月02日 17:38