『セッション』サントラとサンダンス映画祭参加作サントラに注目
2014年サンダンス映画祭でグランプリと観客賞を受賞した、新鋭デイミアン・チャゼル監督による、名門音大の学生ドラマーと、鬼教師の確執を描いて、その熱気のすさまじさも話題となっている『セッション』。
『ラスト・エクソシズム2』や『グランドピアノ 狙われた黒鍵』など、サスペンス・ホラー作品の脚本も手掛けてきた、チャゼル監督独特の話法は、映画界に新しいストーリーテリングのパターンを生み出しそうだが、『セッション』は、ジャズのスタンダードを、ジャズ・ロック・ビッグバンドとでもいうべき緊張感で聴かせたり、オリジナルのバンドスコアを用意したジャスティン・ハーウィッツと、主人公の私生活の面を引き立たせた、控えめながらメロディアスなスコアを聴かせたティム・シモネックによるサウンドトラックも注目である。
新しい映画の才能を輩出してきたサンダンス映画祭のリストにあがっている傑作群は、いずれも、サウンドトラックも個性的である。そんな、サンダンス映画祭参加作品と特別上映作品で、現在、サントラ盤が入手可能なものをリストアップ。いずれも、若きとがった才能のユニークな作品である。