ムーティが自ら創立したユース・オケを振ったチャイコフスキー第5&ヴェルディ歌劇名場面集
若手の心に火をつけたムーティ渾身のチャイ5
現代の巨匠リッカルド・ムーティ。2004年に自らが創立したユース・オーケストラ、ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団とのライヴ録音が発売されます。名門オーケストラを指揮するような緊張感ではなく、演奏をすることを楽しむように、生き生きと音楽を若い演奏家たちと作り上げています。
2009年に録音された幻想序曲『ロメオとジュリエット』。チャイコフスキーが、シェイクスピア『ロメオとジュリエット』を題材に描き上げた作品。チャイコフスキーらしい憂いのあるロマンティシズムの中に、力強さを感じるドラマティックな演奏を聴かせてくれています。そして交響曲第5番。2014年に集中的に同コンビでコンサートが行われた演目です。名門オケを指揮する際のムーティといえば、スマートさを信条としているかのように、巧みで明快な音楽を展開していますが、この若手たちとの演奏は濃厚で大胆な音楽を披露しています。所々にテンポを大胆にゆらし、そうした効果が音楽をより優美に聴かせています。そうしたムーティの情熱がオケにも伝わっているのか、オケのメンバーもムーティの要求に応えようと必死で食らいついています。渾身の熱演と言えるでしょう。
(キングインターナショナル)
チャイコフスキー:
1. 幻想序曲『ロメオとジュリエット』
2. 交響曲第5番ホ短調Op.64
リッカルド・ムーティ(指揮)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
録音:1. 2009年 2. 2014年 ライヴ
ムーティが人生を捧げた作曲家ヴェルディのベスト盤
イタリア・オペラの巨匠ジュゼッペ・ヴェルディが生誕200年を迎えた2013年に録音されたアルバム。イタリア人としての使命感、ヴェルディへの情熱にかけて現在右にでるものはいないムーティが選んだ「ベスト・オブ・ヴェルディ」。テオナ・ドヴァリ、アンナ・マラヴァシ、フランチェスコ・メーリ、ニコラ・アライモ、ルカ・ダッラーミコら一流の歌い手を集め、モデナのオラツィオ・ヴェッキ= アントニオ・トネッリ高等音楽学校のユース・オーケストラとムーティの手兵ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団と、イタリアのラヴェンナとピアチェンツァを拠点とする合同合唱団が圧巻の演奏を聴かせてくれます。
(キングインターナショナル)
ベスト・オブ・ヴェルディ
歌劇『運命の力』序曲
歌劇『トロヴァトーレ』~“ごらんよ、かぎりない大空の~朝の光がさしてきた”
歌劇『仮面舞踏会』~“永久に君を失えば”
歌劇『運命の力』~“神の尊き名によりて祝福あれ”、“天使なる聖母よ”
歌劇『椿姫』~プロヴァンスの海と陸
歌劇『マクベス』~“おお子どもたち、私の子どもたち!・・・ああ、この父の手は”
歌劇『ナブッコ』序曲、“祭りのかざりをこぼちて倒し”、“行け、我が想いよ、金色の翼に乗って”
リッカルド・ムーティ(指揮)
ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
オラツィオ・ヴェッキ=アントニオ・トネッリ高等音楽学校のユース・オーケストラ
ピアチェンツァ市立劇場合唱団、モデナ・ジョアキーノ・ロッシーニ協会合唱団、サレルノ・ジャコモ・プッチーニ合唱団、モデナ・ルイージ・ガッツォッティ合唱団、ミランドナ合唱団、コラッド・カザーティ(合唱指揮)
テオナ・ドヴァリ(ソプラノ)
アンナ・マラヴァシ(メソ・ソプラノ)
フランチェスコ・メーリ(テノール)
ニコラ・アライモ(バリトン)
ルカ・ダッラーミコ(バス)
録音:2013年7月ライヴ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年08月14日 16:30