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ヒーリング・ブームの立役者カール・ジェンキンス、ベスト盤&アルバム・ボックス

Karl Jenkins

 

古くはソフト・マシーン、そして90年代はアディエマスでの活躍で広く名を知られる、ウェールズ出身の作曲家/ミュージシャン、カール・ジェンキンス。

ジャズからクラシック、さらに教会音楽など、幅広い音楽性を取り入れた独自の世界で人々を魅了してきた彼の音楽史を追う、1枚組コレクションが登場する。本作『STILL WITH THE MUSIC』は、カール・ジェンキンスの1995年作品『ADIEMUS - SONGS OF SANCTUARY』から、2015年の最新作『THE HEALER』まで、20年に亘るキャリアを追ったもの。10月に発売となる同タイトルの自伝本に合わせた作品となる。

アルバムの幕開けを飾るのは、世界的大ヒット・アルバム『ADIEMUS - SONGS OF SANCTUARY』の「ADIEMUS」。さらには反戦ミサ曲『THE ARMED MAN』や、日本の辞世の句を取り入れた『REQUIEM』、13世紀のカトリック聖歌『STABAT MATER』、アフリカやアジアの音楽を取り入れたADIEMUSの『STELLA NATALIS』、カトリック聖歌を取り入れた『GLORIA/TE DUM』、平和をテーマとした『THE PEACEMAKERS』など、彼の幅広い音楽性を網羅した作品となっている。

最後に収録されているのは、2015年録音された、新録作品『THE HEALER』から「Epilogue: The Canticle of Simeon / Nunc dimittis」。こちらのアルバムは、英国のサリー州/ハンプシャー州の境にある町、Grayshottで開催されているGrayshott Concertsの10周年を記念して作曲されたものである。こちらの作品は、聖ルカの福音書やウィリアム・ブレイクの詩、「Collect for The Feast of St. Luke」などの一部が取り入れられた、小さな編成のアンサンブル用に作られた楽曲である。

最も演奏回数の多い作曲家の一人であり、そのスピリチャルな視点と幅広い音楽性で、今でも多くの人々の心に訴えかけ続けているカール・ジェンキンスの歴史を知る、格好の1枚が登場した。

またこのべスト盤のリリースに合わせ、カール・ジェンキンス。その彼の1995年から2015年までの20年に亘るキャリアを網羅した8枚組ボックス・セット『Voices』も発売。

 

掲載: 2015年09月14日 10:25