シーンのカリスマ、ザ・カルト約4年振りのアルバム
クリス・ゴスとボブ・ロックのプロデュースによる2012年リリースの前作『Choice Of Weapon』は全英20位 / 全米36位と商業的にも成功をおさめ、2014年のコーチェラでのプレイは「まるでメシアが降臨したような瞬間だった」とローリング・ストーン誌に評されたザ・カルト。約4年振りとなる新作『Hidden City』は、2007年の『Born Into This』と『Choice Of Weapon』に続く三部作の完結作となるアルバムで、償還と再生がその基本テーマとなっている。
アルバムは「意識の目覚め」を反映している。「『ヒドゥン・シティ』はスピリチュアルで内密な我々の生のメタファーだ。昨今の精神的指導者たちは救済法や製品、もしくは洞察力を、まるで新しい現象であるかのように切り売りしようとしている、と私は思う。私の立ち位置は、反応(React)するのではなく、応答(Respond)して、参加して、言葉と音楽を通して共有するところにある。愛情よりも高い権限は存在しない」とイアン・アストベリーは語る。アルバムのプロデュースはボブ・ロックで、イアンとビリー・ダフィーが曲を書いた。彼らは再び手を組んで勇敢で美しいマスターピース『ヒドゥン・シティ』が完成したのだ。
ザ・カルトはその長いキャリアを持って全てを明らかにしてきた。理想主義に溢れた象徴的なアルバム『Love』から2001年のディストピア的なアルバム『Beyond Good And Evil』、そして現在の魅惑的な『Hidden City』まで、カルトは自分達のアートを常に表現してきた。そう、カルトが答え続ける限り、カルトの新しいチャプターは開かれる。それこそが彼らがすべきことなのだ。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2015年12月07日 18:33