フルトヴェングラー&BPO、1942年3月の“第9”2トラック、38センチ、オープンリール・テープより復刻
~制作者より~
今回復刻したのは1942年3月、ベルリンでのライヴで、ユニコーン/メロディア系と同一の演奏です。演奏内容については、ここで繰り返すまでもないでしょう。当シリーズでは同一演奏をメロディアLP(VSGレーベル)から復刻したCD(GS2090廃盤)を一度発売しています。LP復刻も独特の味わいがあり、どちらが良いかは簡単には言えないのですが、LPはカッティングの際にマスターの音をある程度加工しているので、このテープ復刻の方がより原音に近いと言えます。おそらく、これほど細部が明瞭に聴こえ、なおかつ腰のしっかりした再生音は他にあまりないと思われます。また、第2楽章スケルツォでの音の欠落はありません。なお、解説書にはF.ヘルツフェルトの「プローベのフルトヴェングラー」を掲載しています。いささか抽象的な文章ですが、フルトヴェングラーのプローベ(練習)を間近に見た人ならではの貴重な証言であり、ニキシュやビューローとの比較論も興味深いものがあります。(平林直哉)
(キングインターナショナル)
【曲目】
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
【演奏】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ティルラ・ブリーム(ソプラノ)
エリーザベト・ヘンゲン(アルト)
ペーター・アンダース(テノール)
ルドルフ・ヴァツケ(バス・バリトン)
ブルーノ・キッテル合唱団
【録音】
1942年3月22日 ベルリン、旧フィルハーモニー(ライヴ)
【使用音源】
Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)
※下記「関連商品」にはグランドスラム・レーベルのCD一覧(廃盤を除く)を掲載しました。チェックにご活用いただければ幸いです。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年03月09日 12:30