独自のスタイルが光る南アフリカ出身のソプラノ、マトキシザの新作~アリア
南アフリカ出身のソプラノ歌手プメザ・マトキシザ。2014年リリースの「ヴォイス・オブ・ホープ」に続く今作は、珠玉のオペラ・アリアが選ばれています。彼女は1980年、アパルトヘイトで揺れる南アフリカで生まれ、暴動、混乱を避け、安全な地へ逃れるために、彼女の母に連れられてケープタウンに移住します。その地で偶然耳にしたラジオでオペラの素晴らしさに開眼しました。最終的に彼女は、アパルトヘイト後のマンデラ政権下、南アフリカの音楽大学に入学し、歌手になるべく勉強を始めました。そこで南アフリカの作曲家ケヴィン・ヴォランが彼女の比類ない声の美しさを見出し、彼女のためにロンドン行きの飛行機のチケットを手配。彼女は王立音楽院のオーディションを受けるとともに、コヴェント・ガーデンでヤング・アーティスト・プログラムへ参加して画期的な成長を遂げました。現在ではコヴェント・ガーデンやシュットゥットガルト歌劇場を拠点に活躍し、高い評価を得ています。アフリカン・ヴォイスが吹き込まれたその彼女のアリアからは独自の清々しいスタイルが香り立ちます。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)
【収録曲】
1.プッチーニ:歌劇「ボエーム」~私の名はミミ
2.カタラーニ:歌劇「ラ・ワリー」~さようなら、ふるさとの家よ
3.プッチーニ:歌劇「修道女アンジェリカ」~母さんが居ないまま、ああ、坊や、お前は死んでしまった
4.ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」~月に寄せる歌( 白銀の月よ)
5.プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」~氷のような姫君の心も
6.ラヴェル:歌劇「スペインの時」~おお!なんとも最低な色事だこと
7.イラディエル:ラ・パロマ
8.モンサルバーチェ:ハバナの歌
9.トスティ:もしあなたが望むのなら
10.フォーレ:夢のあとで
11.レイナルド・アーン:クロリスに
12.サルティ:愛しい女から遠く離れて
13.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」~とうとう嬉しい時が来た
14.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」~恋人よここに
15.グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~なんという晴れ姿
16.パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」~わたしが地中に横たえられた時
【演奏】
プメザ・マチキザ(ソプラノ)
トビアス・リングボリ(指揮)
オーフス交響楽団
【録音】
2015年6月 デンマーク、オーフス・コンサートホール(デジタル:セッション)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年03月30日 18:00