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英バルビローリ協会より1960年10月20日ライヴ!ニールセン第5&マーラー第7

バルビローリのニールセン&マーラー

※2016年6月9日時点で初回生産のCD仕様はメーカー在庫が終了しました。2016年6月10日以降のご注文分はCD‐R仕様となります。
(タワーレコード)

バルビローリ協会の最新リリースは、ハレ管弦楽団とBBCノーザン交響楽団の連合オーケストラにより自由貿易ホール(1960年10月20日のマンチェスター)で行われたコンサートを全て収めたCD-R 2枚組セットです。 コンサートは、ニールセンの交響曲第5番とマーラーの交響曲第7番から成りました。

音楽評論家、マイケル・ケネディは、2000年に以下のように書いています。
「当時は、今日よりもマーラーの交響曲第7番の演奏は非常に珍しく、マーラーを信奉する学者や愛好家は、この演奏会を聴くためにマンチェスターに群がった。彼らの中でデリック・クックは作品の構造を首尾一貫させたサー・ジョンの能力に非常に感動した。それは、この交響曲に数多くの疑いを挟み、この交響曲が最も『問題が多い』ことを認めていたクックからの特に重要なコメントだった。」

1960年までの9年間、BBC放送のシニア・メンバーだった作曲家ロバート・シンプソン(1921~1997)は、執筆活動を通じたイギリスでのニールセン紹介者でした。このコンサートの計画との関係を認めることは難しくありません。

1954年に、シンプソンはマーラーの交響曲第7番について次のように書いています。
「進歩的な調性のスキームを伴った、広大なスケールの楽曲設計…。それは、中央の3つのより大きくない楽章と、その側面に位置している、2つの非常に大規模な楽章から成っている。まさしくその中央に、むしろ厳しくて気味悪いスケルツォが位置する。そして、それの両側には、Nachtmusikと呼ばれている2つの楽章が配置される。Nachtmusikの最初のもの(第2楽章)は一種の黄昏の行進、もう一つ(第4楽章)は大いに長引いた夜のセレナーデである。第1楽章はサイズにおいては巨大で、その趣旨においては悲劇的だ。そして、フィナーレはブリリアントで、時折対位法が使用され、しばしば耳障りとなる。ワーグナーの“マイスタージンガー”の緊張した、神経質なバージョンのようだ。」

同じ1954年に、シンプソンはニールセンの「最も大きな業績」である交響曲第5番についても書いています。
「このように莫大な感覚の範囲をもち、このように巨大なパワーをもち、このように構造上の強さをもった現代交響曲を考えることは難しい。」

したがって、疑いなく、このプログラムは多くのイギリスやヨーロッパ大陸の音楽愛好家や一般のリスナーに大きな「重要性」をもたらしました。その「重要性」は当時のザ・タイムズや他のイギリスの主要新聞紙上でも失われませんでした。

このように人々をインスパイアするようなプログラミングによってサー・ジョン・バルビローリの肩に置かれる重要性は非常に大きなものでした。そして、彼がこれらの非常に異なる交響曲の素晴らしい解釈を生み出したことは、これら2人の非常に異なる作曲家の解釈者としての、彼の洞察に満ちた才能によっています。そして、さらに発展したテクノロジーにより、半世紀以上後に、われわれは自分自身でそれを今日経験することができます。
(バルビローリ協会サイトより抄訳)

【収録曲目】
マーラー:交響曲第7番、ニールセン:交響曲第5番 op.50

【演奏】
バルビローリ指揮
BBCノーザン交響楽団&ハレ管弦楽団(合同演奏)

【録音】
1960年10月20日、マンチェスターでのライヴ録音(モノラル)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年03月30日 18:00

更新: 2016年06月10日 00:00