『激ロック』スペシャルコーナー【7月レコメンドアイテム】
BLINK-182 / 『California』
GENRE : POP PUNK
新体制初となるニュー・アルバムをリリース!
オリジナル・メンバーのTom DeLonge(Vo/Gt)が脱退し、ALKALINE TRIOのMatt Skiba(Vo/Gt)を新メンバーに迎えた約5年ぶりのニュー・アルバム。バンドの故郷であり、ルーツの地である“California”をタイトルに掲げた今作は、パワフルでファスト&ショートなパンク・ナンバーのTrack.1を始め、いかにもBLINK-182らしいカラッとしたポップ・パンクと、Mattのエモーショナルなヴォーカルがマッチした、バンドの成熟を感じさせる1枚。
山本 真由【ライター推薦】
BIFFY CLYRO / 『Ellipsis』
GENRE : ALTERNATIVE
フジロックで来日するBIFFY CLYRO、“再起動”を象徴する最新作をリリース!
2年ぶりに“FUJI ROCK FESTIVAL”への出演が決定した、イギリスの国民的人気バンド BIFFY CLYROの約3年ぶりとなる7枚目のニュー・アルバム。ラウドロックの範疇に収まりきらない現在のBIFFY CLYROの姿を印象づけた今作は、どこかエスニックなムードが感じられる明るいポップ・ナンバーや80年代ニュー・ウェーヴを思わせるダンサブルなナンバーなど、これまで以上にポップ且つキャッチーなメロディが作品全体を貫いている。
山口 智男【ライター推薦】
A REASON TO BREATHE / 『An Ocean Inside Me』
GENRE : POST HARDCORE, EDM, DUBSTEP
クラブ・ミュージックが盛んなスペインより型破りなバンドが登場!
EDM×ポスト・ハードコア・サウンドで踊りまくれ!
チャラさ全開のEDM、ダブステップ・サウンドを大胆に導入しつつ、時にブレイクダウンやグロウルなどをがっつり聴かせ、時に透明度の高いクリア・ヴォイスで魅せるそのやりたい放題感満載な楽曲の数々で、完全に自分たちのフィールドで勝負したデビュー作。ASKING ALEXANDRIAのDenis Shaforostovをゲスト・ヴォーカルに迎えたTrack.5などのトピックで、ラウド・シーンへもしっかりとアピール。彼らは、この作品で世界へと大きく打って出る!
今谷 重治【ライター推薦】
BILLY TALENT / 『Afraid Of Heights』
GENRE : PUNK, POST HARDCORE, ALTERNATIVE
サマソニで再来日するカナダの国民的パンク・バンド BILLY TALENTが新作をリリース!
今作は、病気のため活動を休止しているAaron Solowoniuk(Dr)抜きで作られた初めてのアルバムでもある。初期の彼らが持っていた強烈なテンションこそ減退したものの、骨太なリズム隊を軸に、アルペジオや耳に残るギター・リフをうまく盛り込んだバンド・アンサンブルの妙は健在で、男の哀愁が絡みついた、激エモーショナルなメロディが今まで以上に押し出されているのが印象深い。幅広い楽曲が並ぶ中、決して揺らぐことのないBILLY TALENT節がここにある。
井上 光一【ライター推薦】
MOTION CITY SOUNDTRACK / 『Panic Stations』
GENRE : EMO, POWER POP
無期限活動休止を発表したMOTION CITY SOUNDTRACK、6thアルバムをリリース!
今年3月、無期限の活動休止を発表。現在、最後の世界ツアーの真っ最中だからそう感じるのかもしれないが、本国リリースから遅れること11ヶ月。ようやく国内盤化される6thアルバムは、ハードコア譲りの攻撃性を随所に散りばめながら、何かやりきったような清々しさが。奇をてらわず、MCSらしいサウンドを素直に追求しているという意味では、これが気に入らないというファンはいないはず。9月の来日公演では、彼らに笑顔で“おつかれさま。ありがとう”と言いたい。
山口 智男【ライター推薦】
GOJIRA / 『Magma』
GENRE : PROGRESSIVE METAL
フランスのプログレッシヴ・メタル・バンド、GOJIRAの6作目!
今作は、今まで突き詰めてきた独自の世界観を煮詰めて、そのすべてがドロッと吐き出されたかのような濃厚な仕上がりとなり、ヘヴィ・メタルの可能性をさらに押し広げた印象だ。重く、ダークなリフがグルーヴィに刻まれるTrack.1、ズシリと攻めるリフとどこか中東的なメロディによって異世界へと誘われるTrack.2など、今作のプロデュースも手掛けるフロントマン Joe Duplantierの感性がのっけから爆発。この不穏なGOJIRAワールドは一度ハマッたら抜け出せなくなるのでご注意を。
今谷 重治【ライター推薦】
NAPOLEON / 『Newborn Mind』
GENRE : MELODIC HARDCORE, SCREEMO
UKのテクニカル・ハードコア・バンドによる激情迸るデビュー作!
気持ちいいほど感情が突き動かされる叙情サウンドと、その衝動を隠せないスクリームが共鳴し合う劇的な展開に心奪われる今作。FUNERAL FOR A FRIENDのようなギターが光るTrack.4、Djentリフもきれいに使いこなしたTrack.5などとにかく聴きどころ満載なのだが、特に、様々なパターンで疾走感を演出するプログレッシヴなメロコア路線のTrack.7、随所に散りばめられたメロディが星のような輝きを見せるTrack.8は絶品だ。
今谷 重治【ライター推薦】
I SEE STARS / 『Treehouse』
GENRE : ELECTROCORE
泣けるエレクトロコア! 新体制となったISS、挑戦の1枚!
2015年に初期メンバーふたりを失ったI SEE STARSが、3年ぶりのニュー・アルバムを完成させた。壮麗に響くシンセサイザーの扱い方や、細やかな起伏を大切にしたヴォーカル・ワークは、EDMを取り入れたロックのひとつの完成形と言ってもいいほど感動的な仕上がりだ。ヘヴィなハードコア・パートは、全面に出るというよりは、装飾的な使われ方をしているが、それもまた洗練された楽曲に馴染んでいていい。困難に屈することなく、ハイ・クオリティ且つ新鮮なサウンドを追求した良作だ。
山本 真由【ライター推薦】
WHITECHAPEL / 『Mark Of The Blade』
GENRE : DEATHCORE, EXTREME METAL
デスコア界の代表格WHITECHAPEL、新たな試みに挑戦した最新作!
メンバー自身が“クリーン・ヴォーカルを取り入れる”と公言し、良くも悪くも話題となっていた通算6枚目。典型的なデスコア・スタイルからの脱却を感じさせた、ここ数作の作風を踏襲しつつ、より顕著になったグルーヴ・メタル的な要素にせよ、デスメタル由来の暴虐性も、現代的なDjent風のリフも、彼らなりのエクストリームな表現として昇華している印象だ。件のクリーン・ヴォーカルは、Track.4とTrack.11の2曲に導入。バンドが新たなステージに突入したことは間違いない。
井上 光一【ライター推薦】
【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) PUNK/EMO
掲載: 2016年07月21日 12:12