ロバート・グラスパー・エクスペリメント最新アルバム『アートサイエンス』
photo: Mathieu Bitton
2016年、初めてフジロックにも出演したロバート・グラスパー・エクスペリメントの『BLACK RADIO 2』以来3年ぶりの新作『アートサイエンス』が登場。
本作は初めてバンド・メンバー全員(ロバート・グラスパー、ケイシー・ベンジャミン、デリック・ホッジ&マーク・コレンバーグ)がプロダクション、ソングライティングそしてヴォーカルまでシェアした作品でエクスペリメントらしく、これまで以上にジャズ、ファンク、ソウル、ロック、ヒップホップ、ブルース、ディスコ、エレクトロニック、そしてポップスまで幅広いサウンドが何層にも展開している挑戦作。
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"BLACK RADIO"シリーズで全米チャートNo.1にも輝き、グラミー賞も受賞、エリカ・バドゥからノラ・ジョーンズ、スヌープ・ドッグまで様々なアーティストとコラボレートしてきた彼らだが、バンドはこの後どこに行くのだろう?というのはリスナーのみならずメンバーも疑問に思っていたところ。グラスパーは含み笑いしながらこう答える。「自分たちが自分たちを表現するだけさ。リスナーたちはエクスペリメントがどんなサウンドなのかを聴く必要があるのさ。僕らだけのサウンドをねー僕たちのヴァイブスがどんなものか、どういうふうになれるかというのをね。」
デジタル先行リリースの1stシングル「Find You」はとてもパワフルな1曲。4人のメンバー全員の共作でさまざまなムード、ジャンルが織り交ざった壮大な曲。この曲ではデリック・ホッジがリード・ヴォーカルを取り、マイケル・セバーソンのギター・ソロに圧倒され、最後にはグラスパーの息子ライリーの正義のための強烈な嘆願の言葉で終わる。「ライリー自身が思ったことを話しているんだ。彼はこの時5歳でマイケル・ブラウンのニュースが出たところで出た言葉さ。様々な思いを話している。」彼が言っているのは「フェアじゃない!僕たちはみんな生きる権利があるし、みんなが生きて行けるようにしないといけない。警察がもっとよくなるようしていこうよ。本物の警察は助けてくれるものでしょう、銃で撃つのはダメだよ!」と。
グラスパー自身は2015年はアコースティック・トリオ作品『Covered』をリリース、ドン・チードルの映画『マイルス・アヘッド』の映画のスコアを手掛け、マイルスのカタログを再構築した作品『Everything Is Beautiful』をリリース。ケンドリック・ラマーの『To Pimp A Butterfly』から、アンダーソン・パークの『Malibu』や、マックスウェルの『blackSUMMERS’night』などでキーボードを全編弾き、これから出てくるハンコック、コモン、そしてマック・ミラーの作品などでもコラボレートするなどますます目が離せない!!!!
ジャム&ルイスによるプロデュースで1986年全米No.1ヒット曲となったイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド、ヒューマン・リーグの「Human」を取り上げるなど目のつけどころがさすが。
Robert Glasper Experiment/ArtScience
収録曲
1. This Is Not Fear
2. Thinkin Bout You
3. Day To Day
4. No One Like You
5. You And Me
6. Tell Me A Bedtime Story
7. Find You
8. In My Mind
9. Hurry Slowly
10. Written In Stone
11. Let's Fall In Love
12. Human
13. サマー・ブリーズ(ボーナストラック)
※日本盤(規格品番UCCQ-1066)にボーナス・トラック収録
掲載: 2016年08月12日 13:18