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アダム・フィッシャー念願のマーラー・プロジェクト!スタートは第7番“夜の歌”

Aフィッシャー アー写

2015/2016 シーズンよりデュッセルドルフ交響楽団の首席指揮者を務めているアダム・フィッシャー。その新しい手兵とマーラー交響曲全曲録音プロジェクトがスタートしました。
第1弾は、2015年11月に行われたデュッセルドルフ交響楽団首席指揮者就任記念演奏会のライヴ録音。コンサートの演目は、前半にアダム・フィッシャー得意のレパートリー、ハイドンの交響曲第88番、そして後半にマーラーの交響曲第7番「夜の歌」が演奏されました。
マーラーの交響曲第7番は、一般的には演奏される機会は他の曲と比べると少ない楽曲ですが、オーケストラとの第1シーズン、そして録音プロジェクトの初回に持ってきたのは、このマーラー・プロジェクトに対するアダム・フィッシャーの並々ならぬ意気込みが感じられます。全5楽章構成で、第2、第4楽章が「夜の歌」。第4楽章はギターとマンドリンが効果的に使用され、マーラーの革新性が感じられます。アダム・フィッシャーは全体的に速めのテンポをとっていますが、マーラーの意図に明確な道筋を与える丁寧で推進力のある演奏。特に終楽章では、オーケストラの特性を生かした情緒を美しく描いています。今後のシリーズが楽しみになる充実の演奏を聴くことができます。
デュッセルドルフ交響楽団は、1818 年創立の市音楽協会をルーツとするオーケストラで、メンデルスゾーンとシューマンがかつて音楽総監督を務めていたドイツの名門。デュッセルドルフ交響楽団は、コンサート・オーケストラとしてはトーンハレを、劇場オーケストラとしてはライン・ドイツ・オペラを本拠としています。
(キングインターナショナル)

弟のイヴァン・フィッシャーと比べると、決してレコーディングに恵まれてきたとは言えないアダム・フィッシャーですが、レコード・ファンにとっては、彼がNimbusレーベルに残したハイドンの交響曲全曲録音は、忘れることのできない偉業かと思います。
ユダヤ系ハンガリー人であるA・フィッシャーにとって、ハイドンとともに手塩にかけて磨き上げてきたのは、マーラーの巨大な交響曲群でした。今回、歴史あるデュッセルドルフ交響楽団の第一指揮者を受諾したのも、たぶん客演指揮では、マーラーの交響曲を思う存分練り上げることに困難を覚えてきたからでしょう。ですから、彼がデュッセルドルフに来た何よりの目的は、“大地の歌”を含むすべての交響曲を上演し、かつレコーディングすることなのだそうです。ベテラン指揮者の念願の成就を最新録音のディスクでじっくりと味わってみて下さい。
(タワーレコード)

【収録曲目】
マーラー
交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」
【演奏】
アダム・フィッシャー(指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
【録音】
2015年11月19-23日、デュッセルドルフ・トーンハレ、ライヴ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年08月14日 19:53