2016年6月最新ライヴ!ハイティンク&バイエルン放送響~マーラー:交響曲第3番
ロマン派時代に書かれたあらゆる交響曲の中で「最長」の作品であるマーラーの交響曲第3番。当初の予定では全7楽章で構成され、各楽章には標題が付けられるという力の入った作品でしたが、出版時にその標題は削除され、最後の楽章に置かれていた「天上の生活」は交響曲第4番の終楽章へと移されました。しかし、標題はなくとも、当時のマーラーが心惹かれていた「子供の不思議な角笛」からの引用や、ニーチェの「ツァラトゥストラ」の一節までと、たくさんの要素が含まれたこの第3番にはマーラーの自然観、人生観などがくまなく反映されているとされています。
演奏にあたっては、第2番《復活》のようにオルガンは使用されていないものの、大編成のオーケストラと多彩な打楽器群、第4楽章にはアルト独唱、第5楽章にはアルト独唱、児童合唱、女声合唱が必要とされ、演奏時間もおよそ100分掛かるという大規模な作品です。
このハイティンクが指揮した演奏は、2016年の6月にミュンヘンのガスタイクにおいて開催された演奏会をライヴ収録したものです。87歳という高齢にもかかわらず、ハイティンクの演奏はとても瑞々しく、全てに力が漲っています。第4楽章、第5楽章でソロを務めるロンベルガーはドイツ出身のメゾ・ソプラノ歌手。バッハのカンタータなど宗教音楽を得意としており、BR Klassikレーベルからはバッハの「マタイ受難曲」やヘンデルの「エジプトのイスラエル人」などの録音をリリース。その真摯な表現と深みのある声が好評を博しています。
(ナクソス・ジャパン)
【収録曲目】
マーラー
交響曲 第3番 ニ短調
【演奏】
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
バイエルン放送交響楽団
バイエルン放送女声合唱団(合唱指揮・・・ユーヴァル・ヴァインベルク)
アウグスブルク大聖堂少年合唱団(合唱指揮・・・ラインハルト・カムラー)
ゲルヒルト・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)
マーティン・アンゲラー(ポストホルン)
【録音】
2016年6月15-17日、ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク、ライヴ
Tonmeister / Recording Producer: Bernhard AlbrechtToningenieur
Balance Engineer: Klemens Kamp
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年12月05日 00:00