NY屈指の室内音響アンサンブル=ビング&ルース、最新アルバムを〈4AD〉よりリリース
まるでティム・ヘッカーとニルス・フラームが邂逅したかのような驚異のサウンドスケープ!
絶え間なく進化し続ける不定形ミニマル音楽集団ビング&ルースを率いるのは、カンザス出身のピアニストであり、ニューヨーク・スクール・オブ・ジャズ、そしてニュースクール現代音楽科卒業生のデヴィッド・ムーアである。
参加アーティストは、ブルックリンの気鋭電子レーベル〈RVNG Intl.〉よりリリースされたデビュー作『City Lake』時は11名、Pitchfork に「年間ベスト・レフトフィールド・リリース」のひとつと言わしめた2014年リリース『Tomorrow Was The Golden Age』時には7名へと変化。
本作『No Home of the Mind』では参加アーティストは5名へと厳選、1年という作曲期間と入念なリハーサル、そしてテイク数を最少に抑え2日間でレコーディングが行なわれた。コストを抑えるためワンテイクでのレコーディングがスタンダードになっている昨今、本作は伝統的なセッション・スタイルを採用。滑らかな木管楽器と共に鳴らされるパーカッシヴなピアノのクオリティー、さえずるようなテープのディレイや乱れ打つアップライト・ベースラインが圧倒的な超越感を生み出し、従来の「クラシック・サウンド」に新たな可能性を与えている。
掲載: 2017年01月10日 11:39