Bing & Ruth(ビング・アンド・ルース)|3年ぶりに最新アルバム『Species』を〈4AD〉からリリース
“超越的状態”を体現するエレクトロニクスとオルガンの融合。
デヴィッド・ムーア率いる室内音響アンサンブル、ビング・アンド・ルースが3年ぶりに最新アルバム『Species』を〈4AD〉からリリース。
作曲をしている時、僕はその曲の最終的な形態に向かって作業をしていたように感じる。最終的なレコーディングでどのように聴こえるかということを普段は考えて作曲していた。今回のアルバムと、特にこの曲では、そうではなくて、僕は音楽のライブパフォーマンスにより直感的に傾倒して作曲している自分に気づいた。- デヴィッド・ムーア(ビング・アンド・ルース)
NYブルックリンのピアニスト兼コンポーザー、デヴィッド・ムーアを中心とした不定形な室内音響アンサンブル・プロジェクト、ビング・アンド・ルースが最新作 『Species』を7月17日にリリースする。
エクスぺリメンタルな新興レーべル〈RVNG〉からリリースされた初期作品 はエレクトロニクスとアンビエント・ドローンが交差するサウンド・プロダクションで注目を集め、その後〈4AD〉と契約を果たした
米Rolling Stone誌が発表した「2017年の年間 ベスト・アヴァンギャルド・アルバム TOP20」において、11位にランクインするなど高評価を得た前作『No Home of the Mind』では、ニルス・フラーム やゴールドムンドからティム・ヘッカーまでが溶け合った珠玉のミニマル・ ミュージックを披露した。
実に3年ぶりの最新アルバム『Species』はファルフィッサ・オルガンの音響を全面的に探求し、初期からのメンバーであるジェフ・ラトナー (Ba)とジェレミー・ヴァイナー (Clarinet)と共にテキサス西部にある砂漠とぺカン農園があるSonic Ranch Studioでレコーディングが行われた。
今回のアルバムは、NYからカリフォルニア州ポイント・デュムに短期的に移住したムーアが、その地の砂漠と自身がこよなく愛する長距離ランニングからインスパイアされ、そこから得た“超越的状態”を再現し体現する作品となっている。また作曲時には普段の生活と全く違った場所へ意図的に自分を置き、方向感覚や規模感、時間の感覚を敢えて失わせ、そこから生まれる孤立を音に反映させていった。鳴り止むことのないオルガンの温かなエレクトロニクスと反復する電子音が邂逅し、ジャケットの壮大な砂漠の地平線に沈みゆく太陽の情景が思い浮かぶような神秘さも感じることができる。
【収録曲】
01. Body In A Room
02. Badwater Psalm
03. I Had No Dream
04. Blood Harmony
05. Live Forever
06. The Pressure Of This Water
07. Nearer
掲載: 2020年05月27日 13:47