レア写真をジャケにした〈21世紀の新ジャケ名盤シリーズ〉第4弾はLP
フランスの名カメラマン=ジャン・ピエール・ルロアの“未発表写真"をジャケにした〈21世紀の新ジャケシリーズ〉。アーティストの素顔を追った写真家の名ショットは、フランスならではの洒落たセンスも最高にクール!
【Jean-Pierre Leloir ジャン・ピエール・ルロア(1931-2010)】
1931 年生まれのフランス人カメラマン。10 代にして音楽、特にジャズに情熱を持ち、チャーリー・パーカーとマイルス・デイビスのリユニオン・ライヴをサレ・プレイエルで見て衝撃を受け、写真家の道を本格的に歩み始めた。
その後、20歳の時に撮影した写真がJazz Hot誌で使われたことを皮切りに、キャリアを積み重ねた。
フランスを訪れるアメリカ人アーティストの数々の写真を撮影。シドニー・ベシェ、ルイ・アームストロング、デューク・エリントンといった、トラッド/ビッグ・バンド時代のアーティストから、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイといったシンガー、そして、マイルス・デイビス、アート・ブレイキー、ジョン・コルトレーン、チャールス・ミンガス、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス等々、文字通り、ジャズ界のアイコンといったアーティストの一瞬をとらえた作品で、ヨーロッパを代表するカメラマンとして名を残している。
本人自身“パパラッチ的にアーティストに迫ることはしたくない”と語っていることも象徴的で、撮影は、アーティストに接近しつつも極めて自然であるため、アーティストの素顔をとらえているのも印象的である。本Jazz Imagesシリーズで、全面的にフィーチャーされることによって、話題を呼ぶことも必至である。
【人気タイトルはこちら!】
Helen Merrill / Helen Merrill With Clifford Brown
「帰ってくれたらうれしいわ(You'd Be So Nice To Come Home To)」を収録した言わずと知れたヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンの決定的名盤が、新装ジャケットで登場。オリジナル・ジャケットのイメージはあまりにも鮮烈ですが、フランス人カメラマンが撮影したこのショットも魅力的。撮影は、59年8月4日、ルロアのスタジオにて。
Thelonious Monk / Brilliant Corners
セロニアス・モンクの代表作であり、ジャズ史上の名盤。一筋縄にいかなかった録音のエピソードもよく知られるモンクですが、これぞ!というモンクのハーモニーと、スウィング感はやはり永遠に不滅なもの。ジャケット写真は1963年3月9日、パリのオランピア劇場でのワン・ショット。
Wes Montgomery / The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
ジャズ・ギターの粋を集めたジャズ史上の超名盤!昨今は、本Riversideとの契約前の記録も次々に現れ、自身のスタイルを模索、発展、完成させていく姿も伝えられていますが、デビュー前にして、プロデューサー、オリン・キープニュースを一撃したウェス!この時期の演奏は、正に絶頂の一つといえます。写真は、少し年代が下って、65年のもの。3月27日のシャンゼリゼ劇場での渋いショットが使われています。
Stan Getz、Oscar Peterson Trio / Stan Getz and The Oscar Peterson Trio
ノーマン・グランツがお気に入りだった、オスカー・ピーターソンのドラムレス・トリオと、スタン・ゲッツのコラボレーション。この時期、数々のビッグネームのコラボレーションを考案し、舞台にのせ、作品をつくってきたグランツ。しかし、この組み合わせは、この機会のみで貴重なコラボレーションの記録です。ジャケット写真は、録音から1年下った58年パリでの一写真。
Cannonball Adderley / Somethin' Else
言わずと知れたジャズ史上に輝く名盤中の名盤『サムシン・エルス』がキャノンボールの写真をまとって登場。マイルスのミステリアスなミュートがフィーチュアされる"枯葉"は屈指の名演。一度聴いたら忘れられないインパクト!ジャケット写真は、1961年4月15日、オランピア劇場での写真。
写真集も登場!
クインシー・ジョーンズ、ミッシェル・ルグラン、マーシャル・ソラールといったアーティスト、またアルバム・ノーツ部門で、昨年グラミー賞も受賞した文筆家、アシュリー・カーンも寄稿。150枚あまりの写真を掲載し、デザインも最高にクール。ハードカバーの表紙も粋な豪華版!! これは見逃せません。