オピッツが弾くR.シュトラウス歌曲集(ギーゼキング編)&“イノック・アーデン”(F=ディースカウ朗読)
リヒャルト・シュトラウスの歌曲で演奏者がフィッシャー=ディースカウといっても、歌っていないという贅沢なディスク。ここに収められたリヒャルト・シュトラウスの5つの歌曲は大ピアニストのギーゼキングがピアノ独奏用に編曲したもので、オピッツがひとりで演じています。ギーゼキングの編曲はピアニスティックで美しいものの、「セレナード」以外はほとんど演奏されないので、全5曲のオピッツによる録音が現れたのは大歓迎と申せましょう。オピッツは歌心満点な美演を繰り広げます。
フィッシャー=ディースカウは「イノック・アーデン」で朗読を務めています。テニスンの詩の独訳による朗読とピアノのための50分に及ぶ大作。フィッシャー=ディースカウは2003年にケーリングと同曲をDGに録音していますが、やはりオピッツはピアニストとしての格が違います。リヒャルト・シュトラウスならではの描写をオーケストラ的な表現力で再現。フィッシャー=ディースカウも若々しい美声と役者ぶりが魅力です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
リヒャルト・シュトラウス:
1.セレナードOp.17の2(ギーゼキング編)
2.帰郷Op.15の5(ギーゼキング編)
3.懐かしい幻影Op.48の1(ギーゼキング編)
4.冬の霊感Op.48の4(ギーゼキング編)
5.悪天候Op.69の5(ギーゼキング編)
6.イノック・アーデンOp.38
【演奏】
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(朗読)[6]
【録音】
1993年12月28日、ケルンWDRザール1
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年02月20日 00:00