『激ロック』スペシャルコーナー【4月レコメンドアイテム】

■3月のオススメはこちら

INCUBUS / 『8』
GENRE : ALTERNATIVE ROCK

SKRILLEXが共同プロデュース＆ミックス参加！
原点回帰とも言えるラウドな質感の6年ぶりフル・アルバム完成！

“あぁ、こういうラウドなの聴きたかった！”っていう、荒ぶるINCUBUSが満載。もちろん、彼らの持ち味でもある、クールなグルーヴ感とあたたかみのあるナチュラルなメロディ・ラインもきちんと楽しめる。全パートがスリリングな見せ場を持ちつつ見事な調和を生み出させる瞬間は、脳内麻薬もガンガンに放出されること間違いなし！ 90'sオルタナティヴ・ロックのザラッとした味わいは残しつつも、SKRILLEXが共同プロデュースとミックスも手掛け、洗練された音作りでまとまっている。

山本 真由【ライター推薦】

CRY VENOM / 『Vanquish The Demon』
GENRE : MELODIC POWER METAL

元FALLING IN REVERSEのギタリストによる新バンド始動！
様々なジャンルの壁を超えた、新世代メタル・ヒーロー堂々デビュー！

これでもかと弾きまくる華麗なギター・ソロの応酬、現代的なトランシーな電子音、過剰にドラマチック且つシンフォニックなキーボードのプレイなどなど、確かなテクニックと怖いもの知らずの若さとで、真空パックしたが如き音楽性である。日本が誇るGALNERYUSのSyu（Gt）がゲスト参加していることも、必然の結果と言えるだろう。ヴォーカルとメロディに若干の弱さを感じる面はあるにせよ、ルックスの良さも含めて、チェックしておきたい若手注目株である。

井上 光一【ライター推薦】

STEEL PANTHER / 『Lower The Bar』
GENRE : HARD ROCK, GLAM METAL

不変のポジティヴ・パワー漲る約3年ぶり新作投下！

日本でも大人気の4人組、愛称ステパンの約3年ぶりとなる最新作は、景気の良いシャウトから始まるTrack.1を皮切りに、カラッとしたアメリカン・ロックも、王道のロック・バラードも、パロディ上等の精神で、ファンが求めるすべてを持ち前のプロ根性で応えた作品となっている。CHEAP TRICKのステパン流カバー、Track.11も含めて、派手なルックスや言動の中に隠された確かな音楽愛があってこその芸風は、もはや伝統芸能の域。爆音で聴くべし。

井上 光一【ライター推薦】

BORN OF OSIRIS / 『The Eternal Reign』
GENRE : DEATHCORE, METALCORE, DJENT

“SCREAM OUT FEST 2017”にて6月に来日！！
現在と過去を行き来するデビュー作の再構築盤が完成！

デビュー作の再構築盤となる今作は、未発表の新曲「Glorious Day」を収録。2分半という短さの中に詰めに詰め込まれた変拍子の数々を手数多めにこなすドラミング、そしてメロディアスでテクニカルなシンセとギターによるスリリングな展開は過去と現在の彼らを行き来する絶妙な仕上がりだ。荒々しく青臭さをも感じさせる当時の魅力を見事に昇華し、現代のサウンドに落とし込んだ今作を聴けば、これが過去の栄光にすがる中途半端な企画盤ではないことがよくわかる。

今谷 重治【ライター推薦】

COURAGE MY LOVE / 『Synesthesia』
GENRE : POP ROCK, SYNTHPOP

煌びやかなシンセ・ポップへと変貌を遂げた2ndフル・アルバム！

カナダ出身、双子の姉妹を中心とした3ピース・バンドによる最新作。デビュー当時の、00年代エモ～ポップ・パンク的な要素が濃厚だったサウンドは煌びやかなシンセ・ポップへと移行し、切ないメロディ・ライン、メインストリームのポップスにも通じる洗練されたアレンジが、バンドの新たな展開を明確に表している。どこか垢抜けない雰囲気が残っているのが味とも言えるが、抵抗感のあるファンも出てくるかもしれない。過去のスタイルにこだわらず、楽曲そのものと向き合うことを推奨したい。

井上 光一【ライター推薦】

CREEPER / 『Eternity, In Your Arms』
GENRE : PUNK ROCK, HORROR PUNK

ダーク且つロマンチックなメロディで魅せるデビュー作！

英国はサウサンプトン出身の6人組によるデビュー作。THE DAMNEDにMISFITSといったパンク・バンドやホラー映画からの影響に加え、マイケミやAFIあたりのバンドが持つ、ダーク且つロマンチックなメロディ・センスが随所に感じ取れ、甘さに流されすぎない絶妙な塩梅のヴォーカル、切れ味鋭いギター、しなやかなリズム隊から繰り出されるシンプルながらもバラエティ豊かな楽曲群は、どれも水準以上の出来栄え。今年注目しておいて損はない、若手筆頭株であろう。

井上 光一【ライター推薦】

DEMON HUNTER / 『Outlive』
GENRE : METALCORE, Nu-METAL

メタルコア／ニューメタルに傾倒したシアトルのベテラン・バンド、約3年ぶり新作完成！

攻めっ攻めのスラッシュ・サウンドを叩きつける今作の実質的な1曲目にあたるTrack.2にてスラッシュ・メタル影響下の片鱗をいきなり垣間見ることができるのは非常に面白い始まり方だ。そして聴き進めると、Track.3などはKILLSWITCH ENGAGE並みのメロディアス・サウンドを聴かせたり、Track.7では憂いのあるゴシック的な美しさをも抱擁したサウンドを聴かせたりと、浮遊感を湛える歌を含め、ベテランならではの引き出しの多さと特有の美メロ感に舌を巻く。

今谷 重治【ライター推薦】

GALACTIC EMPIRE / 『Galactic Empire』
GENRE : METALCORE, HEAVY METAL

話題の“スター・ウォーズ”コスプレ・バンドがCDデビュー！

以前から話題になっていた、誰もが一度は耳にしたことのあるスター・ウォーズの名スコアを、卓越した演奏技術によるメタル・アレンジでカバーする謎のコスプレ（帝国軍のキャラクター）集団による、まさかのデビュー作だ。現代メタルコアを通過したモダンなサウンド・アレンジが、よくある企画物とは違ったヘヴィ且つプログレッシヴな仕上がりになっているのが印象深い。すべては迸るスター・ウォーズ愛があってこそのクオリティではあるが、映画ファンならずとも、是非。

井上 光一【ライター推薦】

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ＆通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/