注目アイテム詳細

Back To The 80's!ハリウッドの毒華 L.A.メタル特集

毎月11日はハードロック・ヘヴィメタルの日

メロイックサイン🤘をすると11に見える、ということで毎月11日は“ハードロック・ヘヴィメタルの日”!

今月は80年代を代表するシーンともなったL.A.メタルを特集!
HR/HMのジャンルを超えて社会現象にまでなった繁栄と衰退、そして現在のシーンをご紹介!
Kickstart Your Heart!

ハリウッドの毒華 L.A.メタル

L.A.メタルとは?

1980年代のロサンゼルスを中心に発展したハードロックとヘヴィメタルの一派。派手なファッション、キャッチーなメロディ、エネルギッシュなライブパフォーマンスで知られる。 そして「スラッシュメタル」などのようなジャンルではなく当時のロサンゼルスで起きていたムーブメントの総称で日本独自の呼び方であり、海外ではグラム・メタル、ヘアメタルなどのジャンルで呼ばれる。メタルとあるが音楽性はいわゆるブリティッシュなヘヴィメタルではなく、ハードロックやロックンロール的なバンドが多い。

L.A.メタルの起源と歴史

1970年代末のロサンゼルス音楽シーン

1970年代末ロサンゼルスはすでに多様な音楽文化の中心地だったが、特にハードロックとパンクロックが隆盛を極めていた。L.A.のナイトクラブやライブハウスは、若いミュージシャンたちが自らの音楽を披露する重要な場となり、ハードロックバンドやパンクバンドが交互に登場していた。特にWhisky a Go GoやThe Roxy Theatre、The Troubadourといった有名なライブハウスは新進気鋭のバンドの登竜門としての役割を果たし、多くのアーティストがここでキャリアをスタートさせた。
この時期ヴァン・ヘイレンのようなバンドが後のL.A.メタルの礎となるスタイルを確立し、ニューヨーク・ドールズ、デヴィッド・ボウイ、KISS、後期のデビュー組はハノイ・ロックスなど華やかなバンドのビジュアルも影響を与えたとされている。

1980年代初頭の爆発的な成長

1980年代に入ると、ロサンゼルスの音楽シーンはさらに活況を呈し始める。特に、派手なルックスとキャッチーなメロディを兼ね備えたバンドが次々と登場し、L.A.メタルの原型が形作られていった。モトリー・クルー (Mötley Crüe) やラット (Ratt)、ポイズン (Poison) など、後にL.A.メタルの象徴となるバンドがこの時期に結成され、その派手なファッションやエネルギッシュなステージパフォーマンスが注目を集めた。 そしてMTVの登場がL.A.メタルの成長に大きな影響を与えた。1981年に始まったMTVはミュージックビデオを通じてアーティストを視覚的に売り込む新しい手段を提供した。L.A.メタルのバンドはこのビジュアル志向のメディアを巧みに利用し、派手なヘアスタイル、奇抜な衣装、そして魅力的な映像を通じて、全米のティーンエイジャーを魅了した。音楽だけでなく、ファッションとビジュアルのインパクトもまた、このジャンルの成功の鍵となった。

L.A.メタルの全盛期

商業的に最も成功した時期は1980年代中期から後期となり、特にモトリー・クルーの『Shout at the Devil』やラットの『Out of the Cellar』といったアルバムがメジャーヒットを記録し、L.A.メタルは全世界的な現象となった。バンドたちはスタジアムツアーを行い、数万人の観客を動員する大規模なコンサートを開催。その派手な外見とエネルギッシュなサウンドでロックの歴史に深く刻まれる存在となった。

L.A.メタルの特徴

L.A.メタルはその独特な音楽的スタイルとビジュアルで他のロックやメタルジャンルとは一線を画しており、豪華なファッション、キャッチーなサウンド、派手なパフォーマンスで知られている。ギターソロの派手さ、ハイトーンボーカル、キャッチーなリフとコーラスにパーティー、自由、ロマンス、快楽主義といったテーマについて歌われることが多い。
ビジュアルとファッションの特徴はなんといっても「ヘアメタル」という別名が示すように、バンドのメンバーは巨大で派手な髪型がトレードマークで派手なファッション、メイクアップ、そしてステージパフォーマンスでは炎を使った演出、ドラムセットを宙吊りにするような驚きのパフォーマンスが披露された。観客を巻き込んで一体感を作り出すことが重視され、ライブ会場は熱狂的な雰囲気に包まれていた。

代表的なL.A.メタルバンド

L.A.メタルのシーンを象徴するバンドは1980年代の音楽界で圧倒的な影響力を持ち、彼らの音楽、スタイル、パフォーマンスは現在でも多くのファンに愛されている。そんなL.A.メタルの代表的なバンドとその功績を掘り下げ、各バンドがどのようにしてこのシーンの一翼を担ったのかについて詳しく紹介!

Mötley Crüe

1981年にロサンゼルスで結成。これぞL.A.メタル!的なシーンを代表するバンド。ロックンロールの型破りなライフスタイルとパワフルなサウンドで知られ、デビューアルバム『Too Fast for Love』で頭角を現した。

『Dr. Feelgood 』

全米1位を記録した大名盤の新アートワーク&リマスターがされた35周年記念盤!

『Cancelled』『Dogs Of War』

2024年にBig Machineからリリースされた最新曲

オススメアイテム

CD

LP

Ratt

1980年代初頭にロサンゼルスで結成され、L.A.メタルの初期を支えた重要なバンドでラットの成功はシーンの拡大に大きく貢献した。

Poison

1983年にペンシルベニアで結成された後ロサンゼルスに移住し、L.A.メタルシーンの一員となった。L.A.メタルの中でも特に派手なファッションとポップなサウンドで知られる。

Guns N' Roses

1985年にロサンゼルスで結成、87年デビューの後期組にあたる。L.A.メタルの華やかな側面とハードロックの荒々しいエッジを融合させたバンドで、L.A.メタル衰退の時代もものともせず、今や世界的なバンドとなっている。
「Sweet Child o' Mine」や「Welcome to the Jungle」といったまごうことなき捨て曲無しの世界的なヒット曲が収録されており、その粗野でエネルギッシュなサウンドはL.A.メタルの枠にとどまらせることができない超名盤。

その他名盤紹介

L.A.メタルの衰退とその後の復興

しかし1990年代に入るとその人気は急速に衰えた。その背景には音楽業界のトレンド変化や文化的なシフト、またはL.A.メタル自体の限界があったとされる。
1990年代初頭に起こった最大の音楽的変化はグランジムーブメントの台頭である。NirvanaをはじめとするグランジバンドはL.A.メタルの華やかで派手なイメージに対して、よりシンプルで暗い音楽とスタイルを提供。カート・コバーンの内省的な歌詞や粗削りでリアルな音楽は多くの若者にとって新鮮かつ共感を呼ぶものであり、L.A.メタルの一見軽薄なイメージとは対照的だった。グランジの出現によって、L.A.メタルの特徴であった派手なファッションや豪華なライフスタイルは時代遅れと見なされ、音楽業界やメディアの関心がグランジへと移行。これによりL.A.メタルは急速に市場から姿を消していく。

L.A.メタルの急速な商業化も衰退の要因として挙げられる。1980年代後半になるとL.A.メタルは単なる音楽ジャンルを超え、商品の一部として消費されるようになり、レコード会社は次々と似たようなバンドを売り出し、オリジナリティに欠けるコピーキャットバンドが乱立した。この過剰な商業主義が飽和状態を招き、ファンや音楽批評家の間で「本物の音楽」としての評価が下がる結果となった。また、派手なファッションやパフォーマンスに依存しすぎることで、音楽そのものよりも見た目や売上を優先する風潮が強まり、アーティストの創造性が損なわれたという批判もあった。

1990年代に入ると、L.A.メタルが象徴していた1980年代の「過剰さ」や「享楽主義」に対する反動が生まれる。経済的な不安や社会的な変革の中で、多くの人々はより現実的でシリアスな音楽や文化を求めるようになった。L.A.メタルの歌詞に描かれるパーティーや華やかなライフスタイルは多くの人々にとって時代遅れに感じられ、次第に支持を失っていった。

復興の兆し

2000年代に入ると、L.A.メタルに対する再評価と復興の兆しが見られるようになる。新世代のファンや音楽業界がこのジャンルに再び注目するようになり、バンドの再結成や新たなアルバムリリース、フェスティバルでのパフォーマンスなどが行われ、80年代の音楽やファッションに対するノスタルジーが高まる動きが起きる。多くの若者が親世代が体験した80年代の音楽やカルチャーに興味を持ち、L.A.メタルの再評価が始まった。特にモトリー・クルーやポイズンなどのバンドが活動を再開し、ツアーやアルバムをリリースするなどかつてのファンだけでなく新世代のファンをも魅了していく。
L.A.メタルの復興には、映画やドキュメンタリーの影響も大きく、モトリー・クルーの自伝『The Dirt』が2019年にNetflixで映画化され、バンドの過去の栄光と破天荒なライフスタイルが改めて注目を浴びる。また、ミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』はL.A.メタルをテーマにした作品で、80年代の名曲をフィーチャーしL.A.メタルを体験したことがない若い世代にその魅力を伝えた。

L.A.メタルの影響をうけたバンドたち

L.A.メタルの復興は新世代のバンドにも影響を与えた。2000年代には、Steel Pantherのようなバンドが登場し、L.A.メタルのスタイルやパフォーマンスをユーモラスに取り入れつつも、現代的なアプローチで復活。また、若手のロックバンドがL.A.メタルのエネルギッシュなサウンドや派手なビジュアルを再解釈し、現代の音楽シーンに取り入れる動きも見られた。

オススメ名盤紹介!

line

TOWER RECORDS MUSIC

最新のアナログレコード情報はこちら

レコードアクセサリー

ロック名盤復刻/リイシュー

HARD ROCK/HEAVY METAL

Instant Disk Audio-Bluetooth CD Player

オーディオプレイヤー

11

11

セブン-イレブン受け取りサービス