CPO レーベル~新譜情報[2017年6月](7タイトル)
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。今回もアントニオ・ロセッティの交響曲とピアノ協奏曲や、ペルゴレージ“スターバト・マーテル”のピアノ独奏版、知られざる作曲家、ジークムント・ハウゼッガーの『管弦楽作品集第2集』など、興味深い作品が揃っています!
アントニオ・ロセッティ(1750-1792):交響曲ハ長調、ピアノ協奏曲ロ長調、交響曲変ホ長調
ナターシャ・ヴェリコヴィッチ(ピアノ)、ヨハネス・メーズス(指揮)南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団
ボヘミアで生まれ、地元の神学校で音楽教育を受けた後、ロシア、ドイツ、パリと各地を巡り卓越した作曲家として名を成したアントニオ・ロセッティ。40曲以上の交響曲を始め、ホルン協奏曲を筆頭に多数の協奏曲、声楽曲を残し、後の作曲家にも大きな影響を与えたことで知られています。cpoではすでに10枚以上のCDがリリースされており、ここで聞けるバロック期から古典派への変換期に生まれた輝かしい作品は高く評価されています。今回は2曲の交響曲とピアノ協奏曲を収録、インパクトのあるオーケストラに支えられたピアノ協奏曲と、上品さとダイナミックな躍動感を併せ持つ交響曲は、とても魅力的。これまで多くのロセッティ作品を録音してきた経験豊富なメーズスの演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
ペルゴレージ:スターバト・マーテル(マリー=ルイーズ・ヒンリクスによるピアノ独奏版)
マリー=ルイーズ・ヒンリクス(ピアノ)
7歳でピアノに出会い瞬時に魅了されたというピアニスト、マリー・ルイーズ=ヒンリクス。ステファン・アスケナーゼに14年間師事し、モーツァルトの協奏曲でデビュー。ラトルやツァハリアスなど、名だたる名手らと共演する傍ら、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの歌をピアノにアレンジしたアルバムは国際的にセンセーションを巻き起こしています。以降、コンポーザー・ピアニストとして活躍するヒンリクスの最新録音はペルゴレージ「スターバト・マーテル」の彼女自身の編曲によるピアノ独奏版という驚くべき作品。少人数のオーケストラと合唱、独唱で奏されるこの曲を、ピアノ独奏に移し替えているときに、ヒンリクスは作品の持つ悲しさに圧倒されてしまい、しばしば作業を中止しなくてはならなかったと言います。しかし希望とキリストの栄光に支えられ完成したというこのヴァージョン、細かいニュアンスと暖かい音色は原曲の特徴を丁寧に描き出しています。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年05月24日 00:00