『激ロック』スペシャルコーナー【7月レコメンドアイテム】
MISS MAY I /『Shadows Inside』
GENRE : POST HARDCORE
新レーベル SharpTone Records移籍第1弾となる6thアルバム!
モダン・ポスト・ハードコア・サウンドをアルバムごとに進化させてきた彼らだが、今作ではそのベクトルをキッズ向けというよりはメタル玄人に向けた節が非常に色濃く出ている。前作に続き、BORN OF OSIRIS、ERRAなどを手掛けるNick Sampsonをプロデューサーに起用しているという点は肝だろう。展開重視でメリハリのある演奏は、逆にそのパワーを増幅させた感があり、メロディアスな歌と嵐のように吹きすさぶスクリームとの相性は抜群。
今谷 重治【ライター推薦】
THE ACACIA STRAIN /『Gravebloom』
GENRE : DEATHCORE, METALCORE
キャリア15年以上を誇るマサチューセッツ産ベテラン・デスコア・バンドが放つ8thアルバム!
前作『Coma Witch』で全米チャート31位という快挙を成し遂げた、TAS特有のハードコアを基盤にした恐ろしく病的でダークなヘヴィ・サウンド・スタイルは健在。凶悪なヴォーカル、ハードコア由来の畳み掛ける疾走感、極端なダウン・チューニングを施したダウン・ビートの極悪グルーヴ、MESHUGGAH的と言える変則的なリフの応酬、不穏且つ邪悪なメロディ、カオティックなノイズ、そのすべてが、凄まじくブルータルな音像となって迫りくる。
井上 光一【ライター推薦】
OCEANO /『Revelation』
GENRE : DEATHCORE
凶悪極まりないヘヴィネスの飽くなき探求!
Sumerian Records移籍後初作品にして通算5枚目のニュー・アルバム!
デビュー時から一貫して変わらない徹底的且つ容赦のないデスコア・サウンドはさらに研ぎ澄まされ、Djent的なフレーズを盛り込みつつ、アトモスフェリックなシンセ・サウンドの浮遊する美と、冷徹な暴虐とが入り乱れ、類型的なデスコアとはひと味違う音を生み出している。黒人ヴォーカリストAdam Warrenによる、人の所業とは思えぬグロウル、ガテラルなどのヴォーカル・パフォーマンスも、まさに圧巻のひと言。
井上 光一【ライター推薦】
THE GOSPEL YOUTH /『Always Lose』
GENRE : POP PUNK, EMO
イギリスから現れた正統派 ポップ・パンク~エモ・バンド!
期待のニューカマー、待望のデビュー・アルバムをリリース!
00年代のポップ・パンク~エモ・チルドレンと言える曲の数々を聴き、てっきりシカゴかオレンジ・カウンティかどこかアメリカのバンドかと思いきや、イングランド南東部の街、ブライトン出身。ハートランド・ロック風の「Wildfire」やエモーショナルな歌声が時折滲ませる暑苦しさが、例えばBruce Springsteenを連想させるだろう。ピアノ・エモと言える曲やバラードも含む全10曲はバラエティに富み、なかなか飽きさせない。
山口 智男【ライター推薦】
STONE SOUR /『Hydrograd』
GENRE : LOUDROCK
あらゆるエモーションを“ロックンロール”へと昇華した6thアルバム完成!
この作品に込められているエモーションは、パーソナルなテーマより、もっと外側の世界に向けて放たれているように感じる。ラウドでありながら、黒人のブルースから発祥したロックの歴史を継承している楽曲は、すべてライヴ・レコーディングで、加工も修正もなし。ここまで極端な手法で体現するとはなんともSTONE SOURらしい。日本では“ラウドロック”と“ロックンロール”はあらゆる意味で分断されている状況だが、本質的には密接なものだし、身構えずに聴いてほしい。
KAORU【ライター推薦】
【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。
タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2017年07月24日 15:36