祝・LOUD PARK 2025開催 Parkway Driveとメタルコア特集
メロイックサイン🤘をすると11に見える、ということで毎月11日は“ハードロック・ヘヴィメタルの日”!
今月はついに我らの祭典がスーパーアリーナに帰還!日本最大のメタルフェスLOUD PARKの2年ぶりの開催を祝して、ヘッドライナーに大抜擢されたパークウェイ・ドライブと彼らがシーンを作り上げてきたともいえるメタルコアを特集!
2003年にオーストラリアで結成されたParkway Driveはメタルコアシーンを牽引する存在として世界中のファンから熱い支持を受けています。激しいリフと強烈なブレイクダウン、そしてエモーショナルなメロディラインが融合した独自のサウンドでシーンに新たな風を吹き込んできました。
数々のワールドワイドなツアーやフェスティバルに出演、2023年のKNOTFEST JAPANで見せつけられたその圧倒的なライヴパフォーマンスは記憶に新しい人も多いはず。
Parkway Driveの歩みや音楽性、そしてその魅力に迫りながらメタルコアというジャンルもご紹介!
メタルコアはちょっと…というベテランメタラーにもLOUD PARKを楽しんでいただける様な内容を目指して魅力を余すところなくお届けします!
- Parkway Driveの歴史と歩み
- Parkway Drive作品紹介
- メタルコアとは?
- メタルコア名盤紹介
Parkway Driveの歴史と歩み
Parkway Driveは、2003年にオーストラリアで結成、結成当初からハイエナジーなパフォーマンスと独自のサウンドで注目を集める。
2005年にリリースされた初のフルアルバム『Killing with a Smile』は、荒々しいリフと力強いブレイクダウンが融合したサウンドで大きな話題となり、国内外の注目を浴びるきっかけとなる。続く2007年の作品『Horizons』では、さらなる音楽的洗練が加わり、バンドの成長が顕著に表れる作品となる。
国際的なブレイクは2010年のアルバム『Deep Blue』によって実現し、これ以降Parkway Driveは世界各地でツアーを展開。海外のフェスティバルやライブハウスでの公演を通じ、ステージパフォーマンスは多くのファンに衝撃を与えた。
以降のリリースでは常に新たな挑戦と革新が取り入れられ、音楽性の幅を広げながらも根底に流れるメタルコアらしい迫力を維持。2015年の『Ire』、2018年の『Reverence』、そして最新作『Darker Still』(2022)においては、成熟したサウンドと深いメッセージ性が強調され、彼らの音楽がより一層進化したことを示している。
また、ライブパフォーマンスはParkway Driveの歴史の中でも重要な位置を占めており、圧倒的なエネルギーと観客と一体となる迫力あるステージは世界中のフェスやツアーで常に高く評価されている。Parkway Driveはただの現状維持バンドではなく常に挑戦し革新し続ける存在であると言えるだろう。
音楽性とスタイル
Parkway Driveの音楽は、その圧倒的なエネルギーと繊細な感情表現が融合した独自のサウンドで知られており、特徴的な魅力をご紹介!
重厚なギターリフと緻密なドラムワーク
Parkway Driveの楽曲はJeff Ling / Luke "Pig" KilpatrickのギターチームとBen "Gaz" Gordonの正確なドラムのビートによって迫力ある音場が展開。特にブレイクダウンの部分では一気にエネルギーが爆発!聴く者に強烈な衝撃を与える。
エモーショナルなメロディとボーカル
力強いサウンドと対比するかのようにメロディアスなパートや感情豊かなWinston McCallのボーカルが随所に散りばめられており、これにより単なる破壊的な音楽以上に内面の葛藤や情熱を感じさせる深みが生まれています。
進化し続けるサウンドの多様性
アルバムごとに微妙に変化する音楽性も特徴で、初期の作品では生々しいエネルギーが前面に出ているのに対し後期の作品ではより洗練されたアレンジとメロディとリズムのバランスが一層強調されており、バンドが常に新たな挑戦を続けている姿勢の証明となっている。
ライブパフォーマンスに現れる音楽のダイナミクス
スタジオ録音では表現しきれない臨場感や一体感はライブパフォーマンスでも大きな魅力となっている。生の演奏ではスタジオでは感じにくいダイナミクスや即興性が加わり、観客との一体感を生み出しており今回の来日公演で是非とも体験したいところだ。
これらの要素が絶妙に組み合わさることで、Parkway Driveはメタルコアというジャンルにおいて独自の存在感を確立。彼らの音楽は単に激しいだけでなく、内面の情熱や複雑な感情をも表現しており、聴く者を惹きつける多面的な魅力を持っているのです!
Parkway Drive作品紹介
1stアルバム『Killing With A Smile』
Adam Dutkiewicz(Killswitch Engage)によってプロデュースされ、ジャンルの定義を変えた作品!
2ndアルバム『Horizons』
引き続きAdam Dutkiewiczによってプロデュースされた作品!キラーチューン「Boneyards」収録!
3rdアルバム『Deep Blue』
Billboard 200にもランクインした現代社会の虚無や偽善をテーマのコンセプトアルバム!
4thアルバム『Atlas』
メタルコアの枠を超えた音楽的な挑戦が感じられる評価の高い名盤!
5thアルバム『Ire』
従来のメタルコアスタイルに加えてグルーヴメタルやヘヴィメタルの要素を取り入れた多様な曲調が収録されたアルバム!
6thアルバム『Reverence』
感情豊かなトーンと実験的な要素が取り入れられたアルバム!バンドの新たな方向性を象徴する楽曲となった「Prey」や「I Hope You Rot」収録!
7thアルバム『Darker Still』
メタルコアの要素を超えたモダンなメタルの方向性が印象的な現時点での最新アルバム!
その他のオススメ作品
メタルコアとは?
このジャンルは説明するのが難しいジャンルの1つで、派生ジャンルも多く「メタルコア」という言葉だけで少なくとも2つのイメージが浮かんでくる。
伝統的ヘヴィメタル成分が強めでハードコアパンクの要素を足したスタイルと、ハードコアパンクにヘヴィメタルから影響を受けた重いギターサウンドを取り入れたスタイルで、メタリックハードコアと呼ばれるジャンルになったりするが明確な線引きは難しく個人の見解に寄ることも多い。
ざっくりとではあるが前者は長身、ロン毛、速弾き、スクリーム系が多い印象で、後者はスキンヘッド、ストリートファッション、マッチョなどビジュアルが全く違うため聴くバンドの判断の1つにはなるが、そういった傾向が多めくらいの印象で一概に定義付けは難しい。
メタルコアは1990年代にそのルーツを形成し始めた音楽ジャンルで、ヘヴィメタルの破壊的なサウンドとハードコアパンクの激しいエネルギーや短い曲構成、ブレイクダウン(激しいリズムの切り替え)などが融合したスタイルのジャンル。
激しさと同時にエモーショナルなメロディラインやダイナミックな展開が取り入れられており、重厚なギターリフ、正確なドラムビート、スクリームやグロウル、ガテラルで歌われることが多いが時にはクリーンなボーカルパートが交錯する多層的な音の世界が体感できるのも特徴。
ライブパフォーマンスにおいてもメタルコアはその迫力と一体感が際立つ。メタルコアの象徴的なパートの「ブレイクダウン」の瞬間に会場全体が熱狂に包まれる様子はジャンルならではの醍醐味であり、ライヴでの強い印象として記憶に残ることと思います!
現在メタルコアはその多様性を増しながら進化を続け、従来の激しさに加えてより洗練されたメロディックなアプローチを取り入れるバンドも多く登場。これによりジャンルとしての幅広い魅力とアートフォームとしての深みが一層強調され、世界中で多くのファンに支持されています!
ジャンルの歴史と発展
メタルコアのルーツは1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ヘヴィメタルとハードコアパンクが交わった時代に遡る。両者のエネルギーや攻撃的なサウンド、そして社会的なメッセージ性が融合する中で、新たな音楽スタイルとしての「メタルコア」が誕生。
初期の展開
初期のメタルコアは、ハードコアパンクの短く鋭い曲構成と、ヘヴィメタルの重厚なリフやソロの要素が融合していた。この時期にはアグレッシブなサウンドと共に、自己表現や反体制的なメッセージが前面に出ており、独自のシーンが形成された。
ジャンルの成熟と多様化
1990年代後半から2000年代にかけて、メタルコアは次第に洗練されたアレンジや構成を取り入れるようになる。ブレイクダウンの技法が確立されるとともに、エモーショナルなメロディラインやクリーンなボーカルパートが加わり、より多層的な音楽表現が可能になった。この変化はジャンルの幅を広げ従来の激しさだけでなく、感情表現の豊かさも評価されるきっかけとなった。
現代のメタルコア
現在のメタルコアは初期の原始的なエネルギーと、後期の洗練されたメロディやアレンジの両方を兼ね備えた非常に多様なシーンへと発展。各バンドが独自のスタイルを追求する中で、伝統的な要素に革新的なアイディアが取り入れられ、国内外で多くのファンを魅了している。ジャンル内では従来の枠にとらわれない実験的な試みも見られ、フェスやコラボレーションなどを通じて、さらなる進化が続いている。
主要バンド紹介
メタルコアシーンは、その多様なサウンドと個性的なアプローチを持つバンドによって彩られています。ここではジャンルを代表する主要バンドとそれぞれの特色を取り扱いのある商品を中心に紹介!
■As I Lay Dying
アメリカ西海岸メタルコアを代表する存在。攻撃的なギターリフと緻密な展開、激しさとメロディの共存が魅力のバンド!
■Killswitch Engage
メタルコアという言葉が広まるきっかけを作ったレジェンド的存在。クリーン/シャウトの絶妙なバランス、叙情性のあるリフは今なお色あせない存在!
■Unearth
1998年にアメリカのボストンで結成。ヘヴィなリフでありながらメロディアスなギターが炸裂!エモーショナルな歌詞が特徴のバンド!
■August Burns Red
緻密な演奏技術と複雑なリズム構成が際立つ一方、エモーショナルな要素も取り入れた楽曲が魅力のアメリカのバンド。ライブパフォーマンスも評価が高い。
■Bullet for My Valentine
正統派メタルの影響を強く感じるウェールズのバンド。純粋なメタルコアの時期は初期だけだがファーストアルバムの『The Poison』がシーンに与えた影響は計り知れない名盤!
■Trivium
日本生まれのKiichi率いるフロリダのバンド。正統派メタルの他にスラッシュメタルやメロディックデスメタルからの影響を感じさせる楽曲が特徴。『The Crusade』はメタルコアに収まらない永遠の名盤!
その他のメタルコアレコメンドアルバム!
パークウェイ・ドライブ 来日情報
LOUD PARK 2025
2025年10月13日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ
来日公演公式サイト https://loudpark.com/
メタルの日著者プロフィール
初めてリアルタイムで発売されたメタリカはセイントアンガーという後追いメタラー。一番好きなメタルはスラッシュメタル。
高校の同級生に借りたMDに入っていたヌンチャク(KCHC)に衝撃を受け、ジャパニーズハードコアを聴き始めるが大学時代の洋服屋の店長の影響でUKハードコアやサイコビリー、ジャパコアなどハード系のパンクに一通りはまる。当時はメロコア/ポップパンクやミクスチャー全盛期だったのに反発し逆張りのような形でラバーソールを脱ぎ捨て、メタルを聴き始めアイアン・メイデン、モトリー・クルーなどのパッチGジャンを作る。
パンク、メタル両サイドから崇められるmotorheadこそが全ての頂点であるとこの頃に確信する。
就職時に中央線沿線に引っ越し、平日も退勤後に時間を惜しまずCDショップを巡り食費を削りながらひたすらCDを買う生活を10年程送る。
常にCDとTシャツが増え続けていくため慢性的に置ける場所を探している。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) HR/HMの日
掲載: 2025年04月11日 00:00