フィリップ・ジャルスキーの新録音は珍しいオペラ・アリアを取り上げた『ザ・ヘンデル・アルバム』
カウンターテナーの貴公子フィリップ・ジャルスキーの最新アルバムは、ヘンデルのより希少性の高いオペラのアリアに焦点を当てたものです。これまで様々なコンセプト・アルバムを発売してきていますが、ジャルスキーにとってヘンデルのオペラ・アリアに全力を尽くしたのは初めてのことです。オペラの役のひとりとしてのヘンデル作品は多くありますが、どれもが「比類なき声のスリリング」と表現し絶賛されています。
ヘンデルは1711年から1741年の間にロンドンで35のオペラを作曲し、ジャルスキーは数多くのオペラに出演し、各作品のアリアに専念した録音を行うことに対して、完璧な資格を持っているといえましょう。
ここに収録された作品は、ヘンデルのために多くの主役を生み出したファルネッリのライヴァルであったカストラート歌手セネシーノのために書かれました。また作品自体、めったに演奏されることない作品ばかりが選ばれています。その完璧なる高域コロラトゥーラはジャルスキーの独壇場であり、ヘンデルが目指したカストラートのメゾ・ソプラノ音域での素晴らしいアリアの珠玉の歌唱を堪能できます。
(ワーナーミュージック)
【収録予定曲】
ヘンデル:
1.歌劇『イメネオ』より「Se potessero i sospir’ miei」
2.歌劇『イングランドの王リチャード1世』より「激しい嵐に揺り動かされようと」
3-4.歌劇『ペルシャ王シロエ』より「Son stanco, ingiusti Numi…」「Deggio morire, o stelle」
5.歌劇『セルセ(クセルクセス)』より「Sì, la voglio」
6-9.歌劇『ラダミスト』より「私の妻の愛しき影よ」「Vieni, d’empietà mostro crudele!」「Vile! Se mi dai vita」「Qual nave smarrita」
10-11.歌劇『ロンバルディア王フラヴィーオ』より「Privarmi ancora...」「Rompo i lacci」
12.歌劇『ゴールのアマディージ』より「Sussurrate, onde vezzose」
13-14.歌劇『エジプト王トロメーオ』より「Che più si tarda omai...」「Stille amare」
15-16.歌劇『ジュスティーノ』より「Chi mi chiama alla gloria?...」「Se parla al mio cor」
17.歌劇『エツィオ』より「Pensa a serbarmi, oh cara」
18-19.歌劇『ロンバルディア王フラヴィーオ』より「Son pur felice al fine...」「Bel contento」
【演奏】
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
アンサンブル・アルタセルセ
【録音】
2017年2-3月、パリ、ノートル・ダム・デュ・リバン教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年08月02日 00:00