豪エロクアンス~アンチェル、ベイヌム、ボニング、ネリー・メルバのフェアウェル・コンサートなどの名盤が復活!
DG、Deccaの名盤復刻シリーズとして絶大なる人気を誇る「オーストラリア・エロクアンス」シリーズ。DG、Deccaの名盤復刻シリーズとして絶大なる人気を誇る「オーストラリア・エロクアンス」シリーズ。今回もアンチェルのフィリップス録音集、ベイヌムのベルリオーズとモーツァルト録音2タイトル、ボニングのオーベール録音2タイトル、ソプラノのデイム・ネリー・メルバの“フェアウェル・コンサート”など名盤揃いの6タイトルです。
チェコの指揮者アンチェルとウィーン・フィルとの珠玉の録音
カレル・アンチェル~フィリップス録音集(3枚組)
チェコの指揮者カレル・アンチェルは、ドヴォルザークやスメタナなど特に母国の作曲家のレパートリーではチェコ・フィルハーモニー管弦楽団との関係が有名です。そしてカナダに亡命後、生涯の最後はトロント交響楽団と演奏していましたが、期間は短いながらも実りの多いウィーン・フィルとの関係も忘れることはできません。この録音は1958年2月から1959年2月にPhilipsから4枚のLPで発売されたものです。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
《CD 1》
ドヴォルザーク:
1) 交響曲第9番 ホ短調Op.95『新世界より』
2) スラヴ舞曲集 Op.46
《CD 2》
1) スメタナ:『わが祖国』よりモルダウ
チャイコフスキー:
2) 幻想序曲『ロメオとジュリエット』
3) スラヴ行進曲 Op.31
4) 交響曲第4番 へ短調Op.36
《CD 3》
チャイコフスキー:
1) 大序曲『1812年』
2) 弦楽セレナード ハ長調Op.48よりワルツ
3) 組曲『白鳥の湖』 Op.20
4) 組曲『眠れる森の美女』 Op.66a
5) 組曲『くるみ割り人形』 Op.71a
【演奏】
カレル・アンチェル(指揮)
ウィーン交響楽団
【録音】
1958年2月8‐10日(CD1:1、CD2:1)
1958年3月29日‐4月2日(CD2:2)
1958年11月5‐6、26‐29日(CD1:2、CD2:4、CD3:1)
1958年2月10‐11、27‐28日(CD3: 2、5、CD2:3)
1959年2月23‐26日(CD3:3、4)
ウィーン、楽友協会大ホール
ファン・ベイヌムとコンセルトヘボウ管の音楽作りを体感
エドゥアルト・ファン・ベイヌム~ベルリオーズ:幻想交響曲
エドゥアルト・ファン・ベイヌムはメンゲルベルクとハイティンクの間に、コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者として、戦後から1959年に亡くなるまでその役割を果たしました。強烈な個性はないものの、オーケストラへ明白な影響を与えた、その誠実な音楽的才能は高い評価を得て当然といえましょう。メンゲルベルクのロマン派的演奏とは対照的に、新古典主義的解釈による演奏でこのオーケストラに新風を吹き込みました。ファン・ベイヌムは楽団員との関係を"first among equals(同等の者の中でトップに立つ)"と表現し、この協同して音楽作りをしてゆく姿勢がこのCDの『幻想交響曲』の美しい管楽器のソロにも顕れています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
ベルリオーズ:
1) 幻想交響曲 Op.14
2) 序曲『ローマの謝肉祭』 Op.9
3) ファウストの劫罰 Op.24(管弦楽版抜粋)
【演奏】
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
【録音】
1951年9月(1、2)
1952年5月(3)
アムステルダム、コンセルトヘボウ、大ホール
ファン・ベイヌムお気に入りの交響曲第33番を含むモーツァルト・スタジオ録音全集
エドゥアルト・ファン・ベイヌム~モーツァルト:交響曲&協奏曲集(2枚組)
戦後コンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督に就任したエドゥアルト・ファン・ベイヌムの初のモーツアルト・スタジオ録音全集です。交響曲第33番は特にファン・ベイヌムのお気に入りで、他の交響曲よりも頻繁に演奏していました。収録された音源は今回新たにリマスタリングが施されています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
モーツァルト:
《CD 1》
1) フルート、ハープと管弦楽のための協奏曲 ハ長調KV299
2) 交響曲第29番 イ長調KV201
3) 交響曲第33番 変ロ長調KV319*
《CD 2》
1) 交響曲第35番 ニ長調KV385『ハフナー』
2) ピアノ協奏曲第24番 ハ短調KV491*
3) クラリネットと管弦楽のための協奏曲 イ長調KV622*
*DECCA初CD化
【演奏】
エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(CD2:1)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(CD1、CD2:2、3)
フーベルト・バルワーザー(フルート)
フィア・ベルクハウト(ハープ)(CD1:1)
キャスリーン・ロング(ピアノ)(CD2:2)
ブラム・デ・ウィルデ(クラリネット)(CD2:3)
【録音】
1950年5月1日、ロンドン、キングズウェイ・ホール(CD2:1)
1948年9月20、21日(CD2:2)
1951年9月(CD1:3)
1956年5月25日(CD1:2)
1957年5月29日(CD2:3)、6月6日(CD1:1)
アムステルダム、コンセルトヘボウ、大ホール
ボニング自身の監修により編集されたオーベール・アルバム
リチャード・ボニング~オーベール:管弦楽と劇作品(2枚組)
このオーベールのアルバムは、リチャード・ボニング自身の監修により、1963年から1988年の間のDecca録音から新たに編集されました。一番の注目点はオーベールが歌劇『マルコ・スパダ』から改編したバレエ・ヴァージョン(65分の生き生きとしたダンス音楽)で、この作品はボニングの調整により録音されました。オーベールは当時ワーグナーと人気を二分するほどオペラの分野で活躍していましたが現在では忘れられ、ボニングはその復活に力を注ぎ、このアルバムにはそうしたボニングの思いが込められています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
オーベール:
《CD 1》
1) バレエ『マルコ・スパダ』
2) チェロ協奏曲第1番 イ短調
【演奏】
リチャード・ボニング(指揮)
ロンドン交響楽団(1)
スイス・ロマンド管弦楽団(2)
ヤッシャ・シルバースタイン(チェロ)(2)
《CD 2》
1) バレエ『マルコ・スパダ』序曲
2) 歌劇『レストック』序曲
3) 歌劇『雪』序曲
4) パ・クラシック、
5) レ・ランデヴー(コンスタン・ランベール編)
6) 歌劇『青銅の馬』より「Ah pour in jeune coeur … O tourment du veuvage」
7) 歌劇『ポルティチの娘』より「目を閉じて」
8) 歌劇『マノン・レスコー』より「C'est l'histoire amoureuse」
歌劇『フラ・ディアヴォロ』より
9)「Non temete milord … Or son sola」
10) 「Du village voisin … Des l'enfance」
11) 歌劇『大使夫人』より「Buvons tous au Sultan Misapouf」
【演奏】
リチャード・ボニング(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1、2)
ロンドン交響楽団(3、4、7)
イギリス室内管弦楽団(5)
スイス・ロマンド管弦楽団(6、8、9)
メルボルン交響楽団(10、11)
ユゲット・トゥランジョー(メッゾ・ソプラノ)(6)
リチャード・コンラッド(テノール)(7)
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)(8、9)
アンジェラ・デニング(ソプラノ)(10, 11)
ヘザー・ベッグ(メッゾ・ソプラノ)(11)
アンソン・オースティン(テノール)(11)
【録音】
1969年8月、9月(CD2:8、9)
1970年8月(CD2:6)
1971年9月(CD1:2)
ジュネーヴ
1963年6月(CD2:7)
1964年4月、5月(CD2:4)
1969年2月、3月(CD2:1、2)
1971年5月(CD2:3)
1972年8月(CD1:1)
1988年6月(CD2:5)
ロンドン
1980年6月、メルボルン(CD2:10、11)
オーベールの名声を復活させた記念碑的アルバム
リチャード・ボニング~オーベール:歌劇『黒いドミノ』&歌劇『グスタフ3世、または仮面舞踏会』よりバレエ音楽(2枚組)
リチャード・ボニングは啓蒙、演奏、録音を通して、他の現代音楽家の誰よりもダニエル=フランソワ=エスプリ・オーベールの音楽の理想を広めることに尽力しました。オーベールは19世紀パリのオペラ・コミックの作曲家で、ボニングは「単純で、喜びに満ちた、純粋な音楽」と表現しました。これはボニングによるオーベールのオペラ全曲唯一の録音です。歌劇『黒いドミノ』は王室のあるマドリードでの恋の策略の話です。台本はウジェーヌ・スクリーブ。後にロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディなどのオペラの台本も手がけていますが、特にオーベールとは長い間有益な関係が続き、この作品はその中で生まれた傑作の一つです。最初にリリースされたのは1995年で、このDecca録音はオーベールの名声の復活に重要な記念碑的アルバムとして万人に迎えられました。現在では珍しい、明るさと気品を兼ね備えたヴィルトゥオーゾの歌手のために書かれた作品ですが、ボニングは見事にそれにふさわしい歌手陣をそろえ、充実した演奏を披露しています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
オーベール:
1) 歌劇『黒いドミノ』
アンジェル・ドリヴァレス……スミ・ジョー(ソプラノ)
ブリギット・ド・サン・リュカール……イザベル・ヴェルネ(メッゾ・ソプラノ)
オラス・ド・マサレナ……ブルース・フォード(テノール)
ジュリアーノ伯爵……パトリック・パワー(テノール)
Jacinthe……マルティーネ・オルメダ(メッゾ・ソプラノ)
ジル・ペレス……ジュール・バスタン(バス)
Ursule……ドリス・ラムプレヒト(メッゾ・ソプラノ)
受付係の修道女……ジョスリーヌ・タイヨン(アルト)
エルフォール卿……ジル・カシュマイユ(バリトン)
2) 歌劇『グスタフ3世、または仮面舞踏会』よりバレエ音楽
【演奏】
リチャード・ボニング(指揮)
イギリス室内管弦楽団
ロンドン・ヴォイシズ
【録音】
1993年2月8‐12日(1)
1995年4月3日(2)
ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
伝説の歌手メルバの「フェアウェル公演」を含む貴重な録音
デイム・ネリー・メルバ~メルバのフェアウェル
デイム・ネリー・メルバの1926年のコヴェント・ガーデンでの「フェアウェル」コンサートのライヴ録音、その半年後に行われた最後の録音、そしてそれ以前に行われた初期のスタジオ録音から構成されたアルバムです。新しくリマスタリングされ、最近よく使用されている「コンサート・ピッチ」ではなく、メルバが好んだ「フレンチ・ピッチ」に初めて復元されました。コヴェント・ガーデンでは、空前の40年以上という長い間に何百回とステージに立ったと言われているメルバ。そのメルバの声を初期の録音と最後の録音で比べることのできるこのCDで、安定した、清らかで美しい歌声が驚異的といえるほど変わらず維持されていることに驚きを隠せないでしょう。オルダリー卿とメルバの感動のスピーチも収録されています。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
《メルバのフェアウェル》
(1926年6月8日、コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウスにてライヴ録音)
1) ヴェルディ:歌劇『オテロ』(抜粋)
2) プッチーニ:歌劇『ラ・ボエーム』(抜粋)
3) スタンリー・オブ・オルダリー卿の挨拶
4) デイム・ネリー・メルバの別れのスピーチ
《初期のスタジオ録音―オペラ》
5) グノー:歌劇『ファウスト』(抜粋)
6) バンベール:歌劇『エレーヌ』より「愛は炎のように純粋」
7) マスネ:歌劇『バザンのドン・セザール』より「セビリャには美しい娘たちが」
8) プッチーニ:歌劇『トスカ』より「歌に生き、恋に生き」(第2幕)
9) Lotti:L'infedelta punita: Pur dicesti, o bocca, bocca bella
10) ディスタンス・テスト―トマの歌劇『ハムレット』の狂乱の場からのフレーズによるヴォカリーズ
《初期のスタジオ録音―歌曲》
トスティ:
11) セレナータ
12) さようなら
13) Ronald: The Sounds of Earth Grow Faint (No.4 from 'Four Impressions')
14) バーレイ:ジャン
《メルバの最後の録音》
15) 伝承曲(バーレイ編):スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット
【演奏】
デイム・ネリー・メルバ(ソプラノ)
と仲間の演奏家たち
【録音】
1926年6月8日、ロンドン、コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス(1‐4)(ライヴ)
1904年‐1910年?(5‐14)
1926年(15)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年08月17日 00:00