デニス・ラッセル・デイヴィスによる『NOW、AND THEN~ブルーノ・マデルナ編曲集』
マデルナ独自の編曲をデイヴィスが鮮やかに表現
イタリアの現代作曲家ブルーノ・マデルナ(1920-1973)は、彼の多くの急進的な新しい音楽仲間と違って、より古い音楽、特にイタリア・ルネサンスとバロック初期の音楽に深い愛情を持っていました。しかし彼の編曲にはいわゆる“歴史的な知識に基づいた”演奏という正統派的なところはほとんどありませんでした。芸術作品は原作の背景を取り去ることができるという考えで、彼は古い巨匠の作品に新しい意味と新しい重要性を見出すために現代楽器を用いました。ガブリエリ、フレスコバルディ、レグレンツィ、ヴィアダーナとヴァッセナールの彼の編曲はデニス・ラッセル・デイヴィス指揮のスイス・イタリア語放送管弦楽団により鮮やかに表現されています。
プログラムにはマデルナの良き友人、ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)による『シュマン V』も入っています。『シュマン V』もいわば編曲でベリオの『セクエンツァXI』の室内オーケストラ版です。
(ユニバーサルミュージック)
【曲目】
1) フレスコバルディ:Tre Pezzi
2) レグレンツィ:La Basadonna
3) ベリオ:シュマン V
4) ガブリエリ:Canzona a tre cori
ヴィアダーナ:
5) La Napolitana
6) La Venexiana
7) La Veronese
8) La Romana
9) La Mantovana
10) ヴァッセナール:Palestrina Konzert
ブルーノ・マデルナ編曲:1、2、4-10
【演奏】
パブロ・マルケス(ギター)
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)
スイス・イタリア語放送管弦楽団
【録音】
2015年8月21日、ルガーノ、Auditorio Stelio Molo RSI
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年09月28日 00:00