日本語字幕付き!ゲルギエフ&マリインスキー劇場のR=コルサコフ:歌劇“皇帝サルタンの物語”(ブルーレイ+DVD)
ゲルギエフ神業!子どもも楽しめる「おとぎ歌劇」。名作「熊蜂の飛行」はこのオペラのために作られた!
ゲルギエフは1990年代にマリインスキー歌劇場とリムスキー=コルサコフのオペラ5篇(「不死身のカシチェイ」「見えざる町キテージ」「プスコフの娘」「サトコ」「皇帝の花嫁」)をフィリップスにCD録音し、近年Mariinskyレーベルから「金鶏」のブルーレイ+DVD各1枚同封アルバムをリリース、「レコード芸術」誌特選となるなど高い評価と注目を集めました。
リムスキー=コルサコフのオペラ新シリーズ第2弾は「皇帝サルタンの物語」。滅多に上演されることのないこのオペラ、初の日本語字幕付で作品を完全に味わえます。
「皇帝サルタンの物語」は1900年の作で、リムスキー=コルサコフ10作目のオペラにあたります。原作はプーシキン。正式な題は「皇帝サルタンと、その息子で栄えある逞しい勇者グヴィドン・サルタノヴィチと、美しい白鳥の王女のおとぎ話」で、とても親しみやすく子供の絵本のような世界を、リムスキー=コルサコフならではの魔術的なオーケストレーションとロシア民謡を多用した美しい音楽作品にしています。
皇帝がある乙女を見染めて王妃にしますが、それを妬んだ彼女の母が、「王妃の産んだ子は化け物」と皇帝に告げます。そして勅令を偽造し、王妃と王子を樽に詰めて海に流させます。樽は魔法の島にたどり着き、王子はその支配者となります。その後数々の奇蹟で父の誤解を解き、ハッピーエンドとなります。劇中、父に会いたい一心の王子が蜂に姿を変え、気付かれぬように会いに行く音楽が有名な「熊蜂の飛行」。リムスキー=コルサコフの作品中でも特に有名な曲が現れるオリジナル・シーンに心打たれます。それをゲルギエフの演奏で聴くことができるのは最高の贅沢と申せましょう。
皇帝サルタン役はバス・バリトンのエドヴァルト・ツァンガ。コミ共和国出身で、2008年よりマリインスキー歌劇場のソリストを務めていました。2016年秋のマリインスキー来日公演では、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」のグレーミン伯爵役を好演したことで記憶に新しいものの、2017年1月13日のリハーサル中に倒れ、翌14日に急逝しました。まだ37歳で、ゲルギエフは「恐るべき損失」と嘆いたそうです。
(キングインターナショナル)
※ロシア語上演
※日本語字幕付き
【曲目】
リムスキー=コルサコフ:歌劇「皇帝サルタンの物語」
【演奏】
皇帝サルタン:エドヴァルト・ツァンガ(バス・バリトン)
グヴィドン王子:ミハイル・ヴェクア(テノール)
鬼母ババリーハ:エレーナ・ヴィトマン(メゾソプラノ)
白鳥の王女:アルビーナ・シャギムラトワ(ソプラノ)
王妃:イリーナ・チュリロワ(ソプラノ)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
マリインスキー劇場合唱団
舞台監督:アレクサンドル・ペトロフ
映像監督:アンナ・マティソン
【録音】
2013年、マリインスキー劇場
BD:HD1080i
DVD:NTSC
リージョンオール
16:9
2.0 PCM STEREO
24bit 48kHz PCM
150分
字幕:日本語、ロシア語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年10月03日 00:00