ペンデレツキ自作自演の交響曲第2番“クリスマス”&ドヴォルザーク:交響曲第7番
ペンデレツキ指揮による、スラブの世界での音楽進化の魅力
シンフォニア・ヴァルソヴィアの芸術監督ペンデレツキ指揮による、自作の「交響曲第2番」と、ドヴォルザークの英雄と哀歌の「交響曲第7番」の録音。
ペンデレツキの「交響曲第2番」は、ズービン・メータが委嘱し1980年5月にニューヨーク・フィルによって初演。翌年1981年の「ワルシャワの秋音楽祭」でのポーランド初演は、聴衆と評論家の間で論戦まで引き起こされた作品です。彼にとっての初期ポーランドと国際的なアヴァンギャルドのアイコン(民主化の抑制なども含む)と見なされ、前衛的な手法は影を潜め、ロマン主義の作風をもった過去を見渡すもので、豊かなネオ・ロマンティックな表現に満ちています。また、「きよしこの夜」等のクリスマス音楽が全曲に渡って反復されながら引用されているのも特徴です。
ペンデレツキはこの作品にもっともカップリングに合うものを考えた結果、スラブの世界での音楽の進化の魅力的な記録とすることを思いつきました。この2つの作品は、意識的に自国の音楽の遺産を引き継ぎながら同時に現代性の成果との創造的な対話に従事しています。これらの音楽は卓越した文化構築の質と価値を持ち、聴衆に直接の感情的な影響を与えます。
(ワーナーミュージック)
【収録曲】
1) ペンデレツキ:交響曲第2番「クリスマス」
2) ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 Op.70
【演奏】
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
【録音】
2017年1月、ポーランド、The Krzysztof Penderecki European Centre for Music
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年11月28日 00:00