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ヤンソンス&バイエルン放送響の新録音はラフマニノフの“鐘”&“交響的舞曲”!

ヤンソンス②


マリス・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の新アルバムは2曲からなるラフマニノフ作品集。

ラフマニノフが1913年に作曲した合唱交響曲「鐘」は、エドガー・アラン・ポーの詩をコンスタンチン・バリモントがロシア語に翻訳したテキストを用いた作品。幼いころから慣れ親しんだ鐘の音はラフマニノフの創作の原点とも言える響きであり、この鐘の音で人生の4つの節目を表現するという試みはラフマニノフの創作意欲をおおいにかきたてたのです。一時期は「自身の交響曲第3番」と呼んでいたほどにラフマニノフのお気に入りだったとも言われています。もう1曲の「交響的舞曲」は1940年に作曲されたラフマニノフの最後の作品。もともと舞曲として着想され、第1楽章には“失敗作”「交響曲第1番」からの引用が見られ、また曲全体にはラフマニノフが愛した「怒りの日」の主題が随所に現れるなど、不安と熱狂が入り混じった作品です。

幅広いレパートリーを持つヤンソンスですが、ラフマニノフに関しては、ロシアのオーケストラを中心にいくつかの録音があるのみで、バイエルン放送交響楽団との録音はこのアルバムが初めてとなります。交響曲やピアノ協奏曲ではなく、声楽を用いた大規模な作品である「鐘」と、晩年の名作「交響的舞曲」を選んだヤンソンスの並々ならぬ自信が感じられる演奏です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ラフマニノフ:
合唱交響曲「鐘」Op.35
1.Allegro ma non tanto
2.Lento
3.Presto
4.Lento lugubre
5.交響的舞曲 Op.45
【演奏】
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団

バイエルン放送合唱団(合唱指揮…ペーター・ダイクストラ)

タチアナ・パヴロフスカヤ(ソプラノ)
オレグ・ドルゴフ(テノール)
アレクセイ・マルコフ(バリトン)
【録音】
2016年1月14-15日…1-4
2017年1月26-27日…5
Munich's Herkulessaal

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2017年12月05日 00:00