キュートでエッジーな歌姫、キンブラ(Kimbra)、3年振りの新作『PRIMAL HEART』
現在公開中の最新シングル“TOP OF THE WORLD”の共同プロデューサーとして名を連ねるのは、あのスクリレックス!ベースの効いたビートとグルーヴが全編に流れるこのダイナミックでアンセムは、Kimbraのまた新たな一面を明らかにした作品とも言えそうだ。黒いドレスに身を包んだ彼女が踊りまくっているミュージック・ビデオも公開されるやいなや、YouTubeの急上昇ランキングの18位に入り、3週間で51万回以上の再生数を記録するなど注目を集めている。
また、“TOP OF THE WORLD”に先駆けてリリースされた、ソウルフルなシンセ・ポップ・ナンバー“Everybody Knows”も、Spotifyで100万回状のストリーミング数を記録するヒットとなっている。Kimbra曰く、これは「ある種の真実に目覚めることについての曲」だという。「真正面から何かと向き合い、それをあるがままに受け止めるのは大変なこと。でも、それを成し遂げた時、真の自由を手にできるのよ」
待望の新作『PRIMAL HEART』は、ツアーで目まぐるしく飛び回り、住む場所も点々とし、”家”と呼べる場所に落ち着く暇もなかった彼女が、ツアーを終え、14日間のロード・トリップをしながらロサンゼルスからニューヨークへ引っ越した所から始まった。その度の間に彼女は様々なものを吸収し、次に何をしたいのか、またアーティストとして、そして一人の女性としてどうなっていくのかを探していたという。そこで彼女は、ラナ・デル・レイやSt.ヴィンセントなどを手掛けたプロデューサー、ジョン・コングルトンと組み、共にアルバムをプロデュースすることにした。そうやって完成した本作は、Kimbraのシンガーとしての自信がより大きく感じられる作品となった。その飛躍は、即興的な音楽をパフォーマンスしたり、”ソング・ライティングやヴォーカルの表現における過激なまでの大胆さ”によってもたらされたものである。しかもアルバムの制作と同時進行で、彼女はニューヨークのスタジオを一から創り上げ、自分の内なるオタクを受け入れたのだった。
そうして完成したアルバムについて、彼女はこう語る。「未だかつてないほど、生々しく、ハングリーなアルバムにしたかった。でもそれを成し遂げるためには、自分自身の脆い面に向き合い、掘り下げる必要があるのも分かっていた。ヴェールの向こうにあるもの全てを目にすることはできないけど、今までよりも見えるものが増えたと思う」 音の余計なレイヤーをそぎ落とし、裸の感情と心をむき出しにしたKimbraの最新作『PRIMAL HEART』。聴くものは皆きっと、彼女の危うさをはらんだ声を通じて、リアルなフィーリングをどの曲からも感じ取ることが出来るだろう。
【収録曲】
01. The Good War
02. Top of the World
03. Everybody Knows
04. Like They Do On the TV
05. Recovery
06. Human
07. Lightyears
08. Black Sky
09. Past Love
10. Right Direction
11. Version of Me
12. Real Life
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掲載: 2017年12月12日 12:00