日経新聞「名作コンシェルジュ」掲載!メロス弦楽四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
豊かな響きがもたらす「知的な四人の会話」
(鈴木淳史)
2017年11月発売のタワーレコード企画盤、メロス弦楽四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が、2018年1月14日(日)日本経済新聞の日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました!
(タワーレコード)
・・・彼らのベートーヴェン演奏では、とくに初期と後期がすばらしい(略)前期作品では、古典派の様式に真っ正直に、かつ泰然と取り組む(略)そして、後期のしみじみとさせる流れは、この四重奏団ならではのやさしいサウンドがあってこそ。そのアンサンブルからは、彼らの手にしている楽器の「木」そのものの響きがする。
(鈴木淳史 / 日本経済新聞「名作コンシェルジュ」より)
メロス弦楽四重奏団の芸術
全5タイトル ご紹介
世界初 CD化、日本初発売を含む、好評"室内楽企画"最新盤
20世紀後半の技巧と中央ヨーロッパの室内楽の演奏伝統を受け継いだ、
DGデビュー盤を含む、DGレーベルの名盤5作をCDで復刻
アナログ録音は、今回の復刻用に高品位で最新デジタル化&リマスター音源を使用。瑞々しい音質で現代に蘇る
~アナログ録音は、本国オリジナル・マスターよりハイビット・ハイサンプリング化(192kHz/24bit) を行った新規CDマスターを使用
ユニバーサル ミュージックのご協力による『タワーレコード“ヴィンテージ・コレクション+plus"』特別編の最新作は、1965年にヴュルテンベルク室内管弦楽団とシュトゥットガルト室内管弦楽団の首席奏者たちによって結成されたドイツの弦楽四重奏団である、「メロス弦楽四重奏団」のDGレーベル名盤5 作を取り上げます。1965年に、ヨーロッパの室内楽演奏の伝統を受け継いだ名演奏家たちに師事した若者たちにより結成されたメロス弦楽四重奏団は、20世紀後半の合理化された弦楽器の技法と、中央ヨーロッパの室内楽の演奏伝統を受け継ぎ、平均年齢28歳の新鮮なセンスをもったアンサンブルとして結成当初から高い評価を得ました。69年にはドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、以来20年にわたって数多くの作品の録音を行っています。
今回、彼らの貴重なDG初録音盤(バルトーク、コダーイ、ヴェイネル:69年録音)も、日本初発売、世界初CD化(1曲を除く)音源として復刻いたします。彼らのレパートリーはハイドンからアヴァン・ギャルドまで広範で、ドイツ・グラモフォンへの録音レパートリーにもある程度窺えます。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスといった独墺系レパートリーを中心としながらも、イタリア古典やフランス近代作品も取り上げており、ドイツの伝統的な四重奏団という枠組みを超えて、レコーディングのみならず、世界中でコンサートを行う等、2005年まで40年にわたって活躍し続けました。
今回の発売では彼らのメインレパートリーであるDGへの名盤の数々をセレクトして復刻いたします。ジャケット・デザインは初出時のものを採用し、解説書も充実しています。その後のDGレーベルでは失われてしまった、独墺系の四重奏団による伝統的な響きをCD パッケージと共にお楽しみください。
このシリーズでは、従来通りのコンセプトの元で、アナログ録音に関しましては、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規で高品位のデジタル化を行い(192kHz/24bit)、マスタリングされたCD マスターから復刻を行っています。最新の機材により現代に蘇った音質は、従来のCD 発売時以上のクオリティを有していますので、CD でもその違いを感じ取れると思います。
~『タワーレコード“ヴィンテージ・コレクション・プラス"』(TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION +plus)では、これまでのコンセプトを踏襲しつつも、デザインを一新し、オリジナル重視(アートワーク使用の増加、古いマスター音源はできる限り新規に)の姿勢はそのままに、音質の向上(ルビジウム・クロック・カッティングによるハイ・クオリティ・サウンド*を採用)と価格の見直しを行っております。セットものはこれまでよりお求め安い価格設定としました。 (*ルビジウム・クロックは人口衛星や超高精度レーザーなどに採用されており、従来のデジタル・オーディオに使用されていた水晶発振の1 万倍の精度を誇ります。これをデジタル・プロセスに使用することにより、従来のCD では得られなかった鮮明、且つ自然な音を実現するものです。)
*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
○ ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集/メロス弦楽四重奏団
【収録曲】ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
<DISC1>
1. 弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 作品18の1
2. 弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 作品18の2
3. 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 作品18の3
<DISC2>
4. 弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18の4
5. 弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 作品18の5
6. 弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18の6
<DISC3>
7. 弦楽四重奏曲 ヘ長調 (ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 作品14の1 による)
8. 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1≪ラズモフスキー第1番≫
<DISC4>
9. 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 作品59の2≪ラズモフスキー第2番≫
10. 弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 作品95≪セリオーソ≫
<DISC5>
11. 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 作品59の3≪ラズモフスキー第3番≫
12. 弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74≪ハープ≫
<DISC6>
13. 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
14. 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
<DISC7>
15. 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
16. 大フーガ 変ロ長調 作品133
<DISC8>
17. 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132
18. 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 作品135
【演奏】
メロス弦楽四重奏団
ヴィルヘルム・メルヒャー(第1ヴァイオリン)/ゲルハルト・フォス(第2ヴァイオリン)
ヘルマン・フォス(ヴィオラ)/ペーター・ブック(チェロ)
【録音】
1983年6月-1986年5月 バンベルク、ツェントラルザール
【原盤】
Deutsche Grammophon
若き日の透明感や鮮烈さはそのままに、より深まった表現が感動を呼ぶ
メロス SQ2度目のベートーヴェン全集録音が久しぶりに復活。伝説的名盤!
彼等にとって2度目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、DGとの数々の録音や世界的な演奏旅行により彼らの名声が頂点に達した1983年から1986年にかけて、初期、中期、後期の順にじっくりと録音されたものです。彼らの演奏にはもってまわった表現や、やり過ぎは一切見られません。まったくのオーソドックスな解釈が、4つの楽器があたかも一つの楽器のように鳴り響く調和のとれた美しさ、艶やかでいて落ち着きのある音色により、まったく自然な音楽を生み出し、ベートーヴェンだけを感じさせる名演奏に結実しています。DGらしい柔らかな録音も美しく、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の模範的な演奏が聴ける名全集と言えるでしょう。
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット中にも一部採用)
※ 解説:板倉重雄他、解説書合計44ページ
○ モーツァルト:後期弦楽四重奏曲集(第14-23番)/メロス弦楽四重奏団
【収録曲】ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
<DISC1>
1. 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387
2. 弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421 (417b)
<DISC2>
3. 弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K.428
4. 弦楽四重奏曲 第18番 イ長調 K.464
<DISC3>
5. 弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 《狩》
6. 弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 《不協和音》
7. 弦楽四重奏曲 第20番 ニ長調 K.499 《ホフマイスター》
<DISC4>
8. 弦楽四重奏曲 第21番 ニ長調 K.575 《プロシャ王第1番》
9. 弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K.589 《プロシャ王第2番》
10. 弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K.590 《プロシャ王第3番》
【演奏】
メロス弦楽四重奏団
ヴィルヘルム・メルヒャー(第1ヴァイオリン)/ゲルハルト・フォス(第2ヴァイオリン)
ヘルマン・フォス(ヴィオラ)/ペーター・ブック(チェロ)
【録音】
1976年2月17-20日(3,5)、11月16、17日(1,2)、1977年6月(4)、6月5、6日(6)、1979年2月15、16日(9)、
1980年6月19、20日(10)、1981年2月23、24日(7)、1983年5月10日(8) シュトゥットガルト、リーダーハレ、モーツァルトザール
【原盤】
Deutsche Grammophon
端正な造形、落ち着いた音色、渾然一体となった合奏、伝統美と現代感覚を併せ持った
理想的なモーツァルト演奏。メロス SQの四重奏録音を初集成
モーツァルトの後期弦楽四重奏曲集は、彼らがキャリアを着実に積み上げてきた1976~83年に録音されたもので、LP やCDで2曲ずつ、ゆっくりと録音・発売されたものです。彼らのヨーロッパ的な-しかし、ウィーンやパリ、ドレスデンなどと固有の地域文化に依拠しない‐演奏により、モーツァルトの音楽が非常に自然に息づいているのが特徴であり、他に例を見ない美点でもあります。また、録音年代が開いているにも関わらず、あたかも一気に録音されたような統一感をもっています。彼らのスタイルや音色、テクニックがいかに揺るぎなく、安定したものであったかが証明されるでしょう。
※ 初セット化
※日本初発売(7-10)、日本初CD化(7,8)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット中にも採用)
※ 本国のアナログ・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(24bit/192kHz)音源を CDマスターに使用(7,8 を除く)
※ 解説:板倉重雄他、解説書合計16ページ
○ シューベルト:弦楽四重奏曲集
(第12番《四重奏断章》~第15番)、他/メロス弦楽四重奏団
【収録曲】フランツ・シューベルト:
<DISC1>
1. 弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 D804 《ロザムンデ》
2. 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D810 《死と乙女》
<DISC2>
3. 弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D703 《四重奏断章》、
4. 弦楽四重奏曲 第15番 ト長調 D887
5. 弦楽四重奏曲断章 ハ短調 D103
【演奏】
メロス弦楽四重奏団
ヴィルヘルム・メルヒャー(第1ヴァイオリン)/ゲルハルト・フォス(第2ヴァイオリン)
ヘルマン・フォス(ヴィオラ)/ペーター・ブック(チェロ)
【録音】
1974年12月(1-3)、1975年2月(4) シュトゥットガルト、リーダーハレ、モーツァルトザール
【原盤】
Deutsche Grammophon
フランス・ディスク大賞、ベルギー・セシリア賞を受賞した名盤シューベルト/弦楽四重奏曲全集から主要作品を 2枚組に凝縮!本国オリジナル・マスターより新規復刻。
今回復刻の1974~75年録音のシューベルトの弦楽四重奏曲集は、フランス・ディスク大賞とベルギー・セシリア賞を受賞した、若き日の彼らの全集(輸入盤 DG4631512)から、第12番《四重奏曲断章》、第13番《ロザムンデ》、第14番《死と乙女》、第15番のシューベルト後期の名作群と若き日のもうひとつの《断章》ハ短調を抜き出した2 枚組です。すべて完熟期のアナログ・ステレオ録音で、今回のリマスターにより清新な音質に蘇りました。メロス弦楽四重奏団の音色の透明感や深み、流麗なアンサンブルによるオーソドックスな演奏が眼前に蘇り、シューベルトの音楽を極めて美しく再現してゆく珠玉のCD に仕上がりました。中でも《ロザムンデ》は、演奏・録音とも極上の出来栄えとなっています。
※ フランス・ディスク大賞受賞(全集)、ベルギー・セシリア賞受賞(全集)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット中にも採用)
※ 本国のアナログ・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(24bit/192kHz)音源を CDマスターに使用
※ 解説:板倉重雄他、解説書合計12ページ
○ シューマン&ブラームス:弦楽四重奏曲全集
【特別収録】ブラームス:弦楽四重奏曲第3番・第1番(1972年録音)
メロス弦楽四重奏団
【収録曲】
<DISC1>
1. ロベルト・シューマン:弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 作品41の1
2. 同:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調 作品41の2
<DISC2>
3. 同:弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 作品41の3
4. ヨハネス・ブラームス:弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 作品67
<DISC3>
5. 同:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 作品51の1
6. 同:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51の2
<DISC4>【特別収録】世界初CD 化
7. ヨハネス・ブラームス:弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 作品67
8. 同:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 作品51の1
【演奏】
メロス弦楽四重奏団
ヴィルヘルム・メルヒャー(第1ヴァイオリン)/ゲルハルト・フォス(第2ヴァイオリン)
ヘルマン・フォス(ヴィオラ)/ペーター・ブック(チェロ)
【録音】
1972年10月2、3日 シュトゥットガルト、リーダーハレ、モーツァルトザール(7,8)
1986年5月(2,3,6)、1987年6月(1,4,5)バンベルク、ツェントラルザール
【原盤】
Deutsche Grammophon
1989年度レコード・アカデミー賞受賞!作品のロマン性を陰翳細やかに、
初々しく清新に描いた名盤。世界初CD化となる旧録音のブラームス2曲も収録
1987~88年のデジタル録音のシューマン&ブラームスは1989年度の音楽之友社選定「レコード・アカデミー賞」室内楽部門受賞盤で、結成20年を過ぎて表現がより陰影細やかなものとなり、作品のロマン性を繊細に描きだした彼らの代表盤です。カップリングに、ブラームスの第3番と第1番の1972年旧録音を世界初CD 化で収めました。この初々しい感受性、清新なアンサンブル、真率な表現は再録音盤とはまた別の魅力があり、こちらを愛でる方も多いことと思います。完熟期のアナログ・ステレオ録音が描き出す自然な音場と音色美も存分にお楽しみいただけます。
※ 世界初CD化(7,8)
※ 第27回レコード・アカデミー賞受賞(室内楽曲部門) (1-6)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット中にも採用)
※ 本国のアナログ・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(24bit/192kHz)音源を CDマスターに使用(7,8)
※ 解説:板倉重雄他、解説書合計12ページ
○ ハンガリーの弦楽四重奏曲集(バルトーク:弦楽四重奏曲第3番、コダーイ:弦楽四重奏曲第2番、ヴエイネル:弦楽四重奏曲第3番)/メロス弦楽四重奏団
【収録曲】
1. ベラ・バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番 Sz.85
2. ゾルタン・コダーイ:弦楽四重奏曲 第2番 作品10
3. レオ・ヴェイネル:弦楽四重奏曲 第3番 作品26
【演奏】
メロス弦楽四重奏団
ヴィルヘルム・メルヒャー(第1ヴァイオリン)/ゲルハルト・フォス(第2ヴァイオリン)
ヘルマン・フォス(ヴィオラ)/ペーター・ブック(チェロ)
【録音】
1969年10月2、3日 シュトゥットガルト
【原盤】
Deutsche Grammophon
メロス SQの記念すべき DGデビューが日本初発売!血の通った有機的な響きによる、
20世紀ハンガリーの名作3曲。2曲が世界初CD化!本国オリジナル・マスターより最新復刻
この1969年録音のバルトーク、コダーイ、ヴェイネルの1枚は、彼らのDGデビューとなった記念すべき録音で、かつ日本初発売となるものです。これらハンガリーの20世紀作品に対し、彼らは血の通った有機的な響きで作品に真摯に立ち向かっており、聴き応え十分の演奏を展開しています。いきなりメジャー・デビューにハンガリーの20世紀作品をもってきたこと自体に、当時の彼らとレコード制作者の意気込みを感じますし、それが演奏にも輝き溢れています。同時にそれは、ハンガリーの演奏伝統を巨匠ヴェーグから直接受け継いだフォス兄弟が、他のメンバーと解釈を討議し、メロス弦楽四重奏団として消化し尽くした自信の表れなのかも知れません。
※日本初発売
※ 世界初CD化(1,3)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ 本国のアナログ・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(24bit/192kHz)音源を CDマスターに使用
※ 解説:板倉重雄他、解説書合計7ページ