CPO レーベル~2018年1月発売予定新譜情報(9タイトル)
知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。今回も知られざる名曲の発掘、古楽から現代まで幅広く揃えたコレクション、高品質の録音で人気を誇るドイツのCPOレーベル。今回もパヌフニクの管弦楽作品全集(8枚組)、コルンゴルトの“弦楽のための交響的セレナード”とローデによる弦楽オーケストラ版“六重奏曲”が収録された作品集、テレマンの「クリスマス・カンタータ集 第2集」、コロンナの聖週間のための宗教的哀歌集など、興味深い作品が揃っています!
パヌフニク:管弦楽作品全集(8枚組)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)、ポーランド放送交響楽団、他
1914年ワルシャワ生まれの作曲家、アンジェイ・パヌフニク。若い頃にパリ、ウィーンの音楽院で学び、前衛的な作風を身に着け、第二次世界大戦中にはポーランドでルトスワフスキとともに盛んに演奏活動を行い、戦後はクラクフ・フィルハーモニー、ワルシャワ・フィルハーモニーの首席指揮者として活躍し、キャリアを積みました。しかし、その作風が「社会主義リアリズムに反している」とされたため、1954年、イギリスに亡命(そのためにポーランドでは彼の作品の演奏、出版が全て禁止されてしまいます)、バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任し、1961年にはイギリス国籍を取得しました。しかし、1977年にポーランドでの禁止令が解けたことで、演奏が再開され、ついに1990年「ワルシャワの秋」に凱旋。ようやく祖国で認められた翌年、77年の生涯を閉じました。彼の作風は前衛的でありながらも、決して理解の難しいものではありません。なかでも交響曲には各々副題が付けられており、人間の感情表現が豊かに描写されています。このBOXには交響曲全10曲と、管弦楽曲全てが収録されています。
(ナクソス・ジャパン)
コルンゴルト:弦楽のための交響的セレナード 変ロ長調 Op.39、六重奏曲 ニ長調 Op.10(H.ローデによる弦楽オーケストラ版)
ハルトムート・ローデ(指揮)、NMFレオポルディヌム管弦楽団
幼い頃より神童としてウィーンの音楽界に君臨したコルンゴルト。10代ですでに優れたオペラ作曲家として評価され、20代で世界的評価を獲得。数多くの称号を授与されるまでになりますが、ナチスの迫害を受けアメリカに亡命。映画音楽の作曲家として活躍するも、それは決して彼自身の意に沿うものではありませんでした。第二次世界大戦後、ウィーンに戻ったコルンゴルトの人気はすでに下降していたものの、彼は再び「クラシック音楽」の作曲をはじめ、晩年になって、ヴァイオリン協奏曲や交響曲などのいくつかの名作を書き上げました。「弦楽のための交響的セレナード」もその時代の作品で、郷愁と憧憬あふれる美しい旋律を持っています。もう1曲の弦楽六重奏曲は幸福だった10代に書かれた作品。ここでは指揮者ローデによって弦楽オーケストラに拡大されたヴァージョンで演奏されています。
(ナクソス・ジャパン)
テレマン:クリスマス・カンタータ集 第2集(天使の年-1748/48から)
ウルリヒ・シュテツェル(指揮)、コレギウム・ヴォカーレ・ジーゲン、ハノーヴァー・ホーフカペレ、他
この3つのカンタータは、どれも1749年にシレジアとヘルムスドルフで出版された作品で、各々特定の日曜日を示すタイトルが付されています。また、表紙には美しい天使の装飾が施されており、そのため「天使の年に刊行されたカンタータ」と呼ばれています。どの曲もトランペットが多用されており、テレマンらしい荘厳さと華やかさを備えています。(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年01月15日 00:00