注目アイテム詳細

ザンデルリング&シュトゥットガルト放送響のラフマニノフ:交響曲第3番1995年ライヴ

ザンデルリングのラフマニノフ

ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリンク(1912-2011)。10歳からケーニヒスベルクのギムナジウムで音楽を学び、1931年、19歳でベルリン市立歌劇場のコレペティートルになりますが、ナチスの迫害を受けソヴィエトに亡命。ここでモスクワ放送交響楽団でアシスタント指揮者として研鑽を積むこととなります。その後はモスクワで名声を高め、1941年にはレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の第一指揮者に就任し、1958年にはオーケストラに帯同して来日しました。1960年には東ドイツに帰国、ベルリン交響楽団の芸術監督、首席指揮者に就任してからは、このオーケストラの技術を飛躍的に高めたことで知られています。その後はシュターツカペレ・ドレスデン、フィルハーモニア管弦楽団と共演を重ねながら、ベルリン交響楽団や読売日本交響楽団とも共演、2002年に指揮活動から引退を表明するまで素晴らしい演奏を繰り広げました。ブラームス、チャイコフスキーやラフマニノフ、マーラーなど後期ロマン派の重厚な作品を得意としたザンデルリンクですが、あまり録音に積極的でなかったため、一部の録音でしか彼の演奏を聴くことはできませんが、そのどれもが豊かな感受性に彩られた情熱的な表現で知られ、とりわけ弦楽器の響きの美しさには定評がありました。このシュトゥットガルト放送交響楽団との演奏では、若い頃から得意としていたラフマニノフとムソルグスキーが取り上げられており、「ラフマニノフのオーソリティ」として称えられたザンデルリンクの揺るぎない解釈を存分に聴くことができます。SWR所蔵のオリジナル・テープからデジタル・リマスタリングを行っています。
(ナクソス・ジャパン)

『クルト・ザンデルリンク:ラフマニノフ/ムソルグスキー』

【曲目】
1.ムソルグスキー(1839-1881):歌劇《ホヴァーンシチナ》-第1幕:前奏曲
ラフマニノフ(1873-1943):交響曲 第3番 イ短調 Op.44
2.第1楽章:Lento-Allegro moderato-Allegro
3.第2楽章:Adagio ma non troppo-Allegro vivace
4.第3楽章:Allegro-Allegro vivace

【演奏】
クルト・ザンデルリンク(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

【録音】
1995年3月29-31日
Stuttgart Liederhalle Beethovensaal
デジタル・ステレオ録音

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年01月16日 00:00