キップ・ハンラハン(Kip Hanrahan)が7年間の沈黙を破り混沌とした音楽界に放つ新たなる問題作『クレッセント・ムーン』
1970年代最後の年にニューヨークで最も治安が悪く危険な地区とされていたサウス・ブロンクスで産声をあげたインディ・レーベル〈American Clave〉。オーナーのキップ・ハンラハンは当時気鋭のプロデューサー、ミュージシャンとして注目を集め始めていたタフな男。
この30数年間で彼が世に送り出してきた数々の作品は芳醇な香りを放つハイブリッドなサウンドで、そのどれもが聴き手の耳と感性を刺激してきた。キップ・ハンラハンの今を伝える7年振りとなるこの新作『クレッセント・ムーン』からも時代の空気の淀みを掬い取ったようなクールで濃厚な彼のメッセージがじんわりと伝わってくる傑作!
『クレッセント・ムーン』Tracks:
1. 彼女が測る夢の重さ
2. 夜のはじまりのルシア
3. 今夜、やさしさと踊る
4. 完璧な数学(模範的なブロンクスの幼年時代)
5. 乱流熱に映る影
6. シルヴァナはフィルム・ノワールの影を笑う
7. アンディは数少ない金脈のひとつを笑う(ブロンクスの幼年時代)
8. ノット・アローン
9. 光と名づけよう
10. 夜に魅せられて
11. 親密な時に関する彼女と彼の見解
12. 寛ぐ裸の女
13. 怯える裸の男
14. 夕闇の訪れ
15. 藍色の夜の女
16. ぼくの瞳の色
17. 夜が見つけた自分の姿
18. スコットランドの子守唄
19. オリンダで語られたこと
20. ワーキング・クラス・ボーイズ
Personel:
Kip Hanrahan (direction, prec.), Michael Chambers (el-g, vo), Brandon Ross (vo, g, el-g, banjo), LuisitoQuintero (congas, timbales, perc. ), Charles Neville (ts), Milton Cardona (congas), Steve Swallow (el-b), J.D. Allen (ts), Craig Handy (ts), Jack Bruce (vo, el-b), Chico Freeman (ts), Mario Rivera (bs), Dick Kondas(audio engineer), Robby Ameen (trap ds, perc), YuniorTerry (b), Lucia Ameen (vo), Anthony Carrillo (congas), Richie Flores (congas), Andy Gonzalez (b), Xiomara Laugart (vo), Fernando Aunders(sl-b, vo, cello, g), Josh Sinton (bs), Alfredo Triff(vln), Roberto Poveda(vo), David Rodriguez (tape, sound effects), Lucy Penabaz(vo), Giacomo Merega(el-b), Grayson Hugh (vo), SentiToy(vo), Ignacio Berroa(congas), Giovanni Hidalgo (congas), Steve Berrios (congas)
掲載: 2018年02月16日 17:41