坂本龍一、レア音源満載の『Year Book 1985-1989』が2月28日発売
坂本龍一アーカイヴ「Year Bookシリーズ」の第4弾は5枚組。1985年から1989年の作品からレア音源を収録。如月小春、高橋悠治、三宅榛名、渡辺香津美他との『マタイ1985』公演全編、六本木INKSTICKでのセッション、完成しつつも『未来派野郎』に収録されなかった秀逸曲「Futurista」、1989年NHKFM特番での大貫妙子との共演「風の道」、「Rachael/サンディー・アンド・ザ・サンセッツ(初CD化)」、未発売の「The Garden(TOKIO KUMAGAI)」など。
坂本龍一は1987年公開(日本では1988年)の映画『ラストエンペラー』でアカデミー賞作曲賞を日本人として初の受賞をしたことで世界的に有名になったが、80年代後半も意欲的にオリジナル・アルバムを発表し、さらにライブツアーや企業CM等も精力的に手掛けていた時期でもある。本作は未発表トラックを中心に、現在入手困難な音源も収録。坂本ファンにとっては垂涎のコンピレーション。フェアライトCMIやEmulatorⅡ、DX7を使った当時の坂本龍一の先鋭的サウンドメイクは音楽ファン、キーボードファンにも訴求するだろう。付属のトールサイズブックレットは当時の写真や資料写真を用い、充実した内容の約52ページで構成される。
【収録内容(楽曲名/実演アーティスト)】
■DISC 1 [TV War] / 坂本龍一 <未編集版は初製品化>
※1985年、茨城県国際科学技術博覧会会場に於けるラジカルTVと行ったパフォーマンスのライブ録音。
『TV WAR』の編集版は1985年に映像作品として発売されているが、本作はその全長版のライヴ音源。
(1)Opening
(2)City
(3)Robot
(4)Live
(5)War
(6)Ending
■DISC 2 [Inkstick Session] <初公表>
/坂本龍一(KB)、ビル・ラズウェル(Bass)、近藤等則(Tp)、山木秀夫(Drums)、カーロス ・アロマー(Gt)
※コード進行もテンポも事前の打ち合わせなしに行われた東京・六本木インクスティックでの1985年の即興演奏のライブ録音。
坂本龍一はフェアライトで参加。
■DISC 3&4 [マタイ1985 ~その人は何もしなかった~] <初製品化>
/ 渡辺香津美+三宅榛名+坂本龍一+高橋悠治+如月小春とNOISE
+サポートミュージシャン:グレッグ・リー(Bass)、村上“ポンタ”秀一(Drums)、YAS-KAZ(Perc)、崎元譲(harmonica)、徳江尚子(Vln)
※1985年にバッハ生誕300年を記念して製作された音楽パフォーマンス。
如月小春と劇団「NOISE」が空前絶後の受難の物語を演じ、その合間を縫ってミュージシャンたちがそれぞれの解釈による独創的な世界を描き出す。舞台公演録音。
■DISC 5
(01) レイチェル / サンディー・アンド・ザ・サンセッツ <初CD化>
(02) NHK『科学万博ハイライト』エンディング・テーマ曲 / 坂本龍一 <初製品化>
(03) Steel cathedorals / デヴィッド・シルヴィアン
(04) ネオ・プラント / 如月小春
(05) Futurista(『未来派野郎』アルバム未収録曲 ) / 坂本龍一 <初公表>
(06/07) フジテレビCM『しなやか思想』テーマ曲Aタイプ+Bタイプ/ 坂本龍一 <初製品化>
(08) チェイシン・ジ・エアー / 山下洋輔+ビル・ラズウェル・坂本龍一
(09) Undo - Demo #3 / 坂本龍一 <初公表>
(10) 風の道(NHK-FM特番『アコースティック・コンサート』より)/大貫妙子+坂本龍一 <初製品化>
(11) The Garden(非売品『Tokio Kumagai』より) / 坂本龍一 <初製品化>
タグ : リイシュー
掲載: 2018年02月19日 09:18